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英國戀物語エマ 第二幕 第二章「月光」

2007.05.14 Monday 09:28
 クリスタル・パレス・デートふたたび。

 冒頭はウィリアムにとっての思い出の場所での、ジョーンズ家による熾烈な家庭内政治が展開。誘ったエレノアに対し、長男として後継ぎとして一応礼儀は尽くしちゃいるが正直あんまし気が乗らないウィリアムに、例によって兄貴のそんな気分を目ざとく察して突っ込んでくるアーサー、例によって空気を読まないヴィヴィと空気読む読まない以前のコリン、そしてこいつら全員+エレノアの機嫌をはかって一番気苦労してるグレース。
 そら、爵位持たないジョーンズ家にすりゃ、没落しかかっちゃいるがれっきとした貴族のキャンベル家ご息女との長男の婚姻は、一家の将来かかってるだけに一大事です。んが、前シリーズに引きつづき、そこら辺の認識はウィリアムには相変わらず希薄みたいで。はっきりいって次期家長はアーサーのほうがよくないか? 別に次男が後継いだっていいだろ。「ゴッドファーザー」だって三男が継いだんだし。
 エレノアはけなげで一途でほんとにいい子なんですけど、ウィリアムの気持ちが自分に向いてないことに気づくと、悲しくなって人ごみに紛れていっちまう辺りが、なんつーかこう、いかにも“女”って感じかも…。それでウィリアムを心配させ探させて、せめて一時の間だけでも心を振り向けさせたいってのはわかるんですが、正直こういうことやられると…それも今のとこ特に好きでもない女にやられると、ますます気持ちが冷めてったりするもんなのよね、男って…俺だけか? や、まあ女心の理解に関しちゃ、ウィリアムも僕も学位はとれなさそうですってことで。

 で、そんな女心のわからん男から見ると、男としてはウィリアム坊ちゃまよりハンスのほうが、なんか頼りがいあってよさげに思えるんですが。でも、あいつのあの強面と所詮使用人で将来性なさげなところが、やっぱ女性受けよくないのかなあ…てか、なによりあの長いもみ上げを切らんと始まらんだろ。僕ももみ上げ派なんで、切りたくない気持ちはわからんでもないが。
 この「エマ」見てると、19世紀の英国にもし自分が生まれていたら、どのクラスの人間がいいか、ってのをしばしば考えたりするんですが、今回の話見たら、僕は普通にメルダース家みたいな大きな屋敷で働く使用人くらいのクラスがいいかな、と。幼少のエマのような悲惨きわまる境遇じゃ、とても生きてける自信がないし、かといってジョーンズ家みたいな上流階級だと責任が重そうで肩が凝るし。
 つかそれって、現代日本の中流意識っつーもんが、この作品に登場する使用人レベルの意識ってことか? 確かに外国の大金持ちって、日本のそれとは桁違いのレベルで、あんまり桁が違うから中流意識に染まりきってる僕ら日本人からすれば、正直さほど羨ましいとも思わなかったり。
 金持ってるってことが、いわゆる“勝ち組”だってのも、個人的にはピンとこない話だしなあ…や、勝ち組負け組なんて価値観は、TVとかのマスコミ辺りが植えつけてる陰謀なんすよ、きっと。だって日本の勝ち組レベルなんて、あちらのセレブからすりゃ、プッってなもんでしょ。
 夕暮れの陽が差し込むクリスタル・パレスで、一人黄昏てるエレノアを見つけたウィリアムは、彼女の言葉から、愛する人が自分の世界からいなくなることの痛みを思い出し、一方ハワースのエマも、パーティーでほかの使用人たちが浮かれる中、壁の花になって孤独を噛みしめ、そしてその後期せずして、二人で同じ月を見上げながら心の痛みに涙を流します。
 物理的な距離が離れていても、相変わらず気持ちはお互いの傍にあって、そして同じ月を見て泣くのも同じで、ロンドンにいた頃とこの二人はなんも変わってないんですよね。本人たちは変わったと思いたいのかも知らんが。もちろん、気持ちが変わっていないことを彼らが自覚したところで、現状ではどうにもならないんですが。
 冒頭でミセス・ヴィークに使用人の分を越えることをたしなめられるエマですが、そういうことは彼女もじゅうぶんにわかってはいるんでしょう。が、分とか家とかしきたりだとか、そういう理性的、社会的なもんで感情をコントロールできるんなら、恋の痛みや苦しみなんてこの世に一つもないって話なわけで。
 男の立場からすれば、どうやらハンスがエマに興味持ち出したみたいだし、クラスも釣り合ってるし、新しい恋が古い恋の病の処方箋だっていわれることだし、いっそのこと乗り換えちまえば? と、エマにいいたくもなるんですけど、そういう具合にうまいこといかんのが感情の問題の厄介なところだってのも、わかってはいるんですよね。
 そんなどうしようもなさを感じながら、なんか今話見てて、スガシカオの「ココニイルコト」の、

“別れの瞬間は闇をつたって/やがて思い出のすべてをいたみに変える/かんじるいたみはココニイタコト/ふるえるあなたとココニイタコト”

 って歌詞を思い出した管理人でした。





↑最近分析的なことをいうより、エモーショナルな文章書くほうが性に合ってんじゃないかと思い始めてる管理人に拍手でもどうぞ。


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