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かんなぎ 第十一幕「でも、あやふや」 第十二幕「ほんとうにエフェメラル」

2008.12.28 Sunday 07:03
 二週分も感想を溜めてしまい、申しわけありません。最終話の記事は本日中にUPします。
 紫乃さんがモテ期について絵入りで解説してくれましたが、強烈なリバウンドが後に控えているとしても、それでもなお、モテ期の恩恵に預かりたいと望む男子諸君はきっと少なくないでしょう。そんな皆さんに残念なお報せです。

 モテ期なんて都市伝説ですから

 少なくとも管理人は、そんなもんとのご縁は、欠片ほども、毛一筋ほどもありませんでしたよ、ええ。

 前回カラオケで遊んでたんで、1クールでそれなりにきちんとした締め方してくれるんだろうかと不安に思ってたら、ちゃんと軌道修正してくれたようで。
 第11話は第2話でもやった、“同居人との関係がこじれてプチ家出する”っていう、同居物の定番エピソードの反復のようです。あのときもきっかけは、仁がナギの第二人格(むしろ主人格かもしらんが)を探ろうとして彼女を怒らせちまったことだったっけ。
 ナギの中の“もうひとり”に仁が干渉しようとすると、どうやらなんらかの防衛機制が働くらしい、ってのは、彼女の瞳のキャッチライトが消える効果で示されてましたが、今回は以前よりはっきりとそれを見せてた(しかも後で回想を入れて2回)辺り、アニメの着地点(原作は未読)は“ナギの正体の解明”ってところにやっぱりあるんでしょう。
 ただ、仁がこだわっているのは、あくまで彼女が神様なのかそうじゃないのか、ってところみたいなんで、二重人格うんぬんは脇に置いて、とりあえずナギ様はほんまもんの神様でしたよよかったね、ってなところで締めるのかも。
 でも、僕にはそれって本当に知らなくちゃいかんことなんだろうか? とか思えてしまうんだがなあ。
 神社のご神木から彫った精霊像から顕現したくらいなんだから、ナギがなんかしら霊的な存在であることは確定的なんだし、そもそも日本の神様って、キリスト教やユダヤ教の神様みたいな、道徳の導き手としての神じゃない…つまり、神/サタンといった、善悪論的分類を必要としない神様じゃないだろうかと。
 サタンが神様に成りすましてたら大変ですが、それはあくまでキリスト教という一神教では、道徳の導き手としての神様が求められるからで、多神教は多神教でまた違う神様観があるでしょう。神様に倫理だ道徳だを特に求めていない、多神教信者的には、信じることさえできるのなら、狐だろうが石ころだろうが低級霊だろうが立派に“神様”っすよ。“鰯の頭も信心から”っていうくらいなんだし。
 仁の苗字である“御厨(みくりや、みくり)”ってのは、もともとは台所の意味で、それから派生して神様や貴人に食事を供える職業、ないしは寺社に穀物や海産物を供給する社領、神領を意味するようになったんですけど、するってーと、仁のキャラクターには神様たるナギを食わしてやり、お世話をしてやる神職の役割が振られてるってことなのかもしれません。
 その神職の役割であり、いわば人々の信心を束ねなくてはならない立場の仁が、ナギを疑うというのは、信仰の揺らぎということであり、信仰パワーが薄れたら消えてしまうと以前にいってたナギにすれば、こりゃアイデンティティ・クライシスの際なんだろうかと。しかも同居してからこっち、ナギと仁との信頼は深まってるんで、ナギの“存在”は仁に認知される(=祭られる)ことで文字通り成立してる…ってのは、ちょい穿ちすぎか?
 まあとにかく、仁はナギが神様である証拠を探そうとしてるみたいだけど、証拠がないと確信が持てないっての自体、信仰の否定だよなあ。案の定、涼城先生みたいな一神教徒が門外漢の立場からよけいなアドバイス与えたおかげで、仁が疑念を強め、その途端に神様がお隠れになっちゃったんですが。
 涼城先生はなんせキリスト教徒なんで、神様以外のものが神様を名乗ってたら、それは偽神、すなわち悪魔かそれに近いものだ、ってな発想になるんでしょうけど、日本ではキリスト教的にはほとんど悪魔に近いようなのまで、神様として祭られてるんだし、それ考えたら、ぶっちゃけ“偽神”という概念自体が、神道ではナンセンスなような気もします。ナギが自分で神様を名乗ってるんなら、神様ってことで構わなくないか、仁?
 ひょっとして、一時的にナギが消えてしまうとかいう展開がこの後用意されてるのかもしれないけど、ニーチェじゃないんだから、
「神は死んだ」
 とかいうラストは勘弁してほしいところです。まあ、そうはならんでしょうが。

 で、第12話。そういや、大原まり子の小説に「吸血鬼エフェメラ」ってのがあったっけ…いや、だからどうしたっていわれたら、別にどうもしないですが。
 前話と今話が2話の反復だとしたら、最終話はひょっとして1話の反復だろうか? とか思ったんですが。1話って意図的にナギと仁のふたりしか登場しないつくり方になってたので、あるいは次回はこのふたりに焦点を絞った内容になるのかもしんないっすね。ナギと仁…と、せいぜいがいかにも伏線っぽく今回登場した婆さんが、ふたりをつなげる役で登場するくらいの、ミニマムな内容になりそうな気がしないでもありません。
 もしそうなら、ざんげちゃんの登場は今回で最後ってことになりますが、彼女に対しても“もうひとり”の追及を仁がしたところ、やっぱり瞳のキャッチライトが消える反応が現れてました。同じご神木から株分けされて“姉妹”になった…つまり、もとは同一神であったナギとざんげちゃんには、同一の人格のコントロールが働いてる、ってことなんかな?
 鎮守神、氏神、産土神といった土地神の対比的な神格として、客人神(まろうどがみ)ってのがあるんですが、土地神がその名の通りに特定の土地を守護する主神なら、客人神は来訪する神であり、客神ということになります。“主客”という対比で考えるとアレですけど、客人神は、鎮守神の格下的な神様というわけじゃ必ずしもないようで。
 普通神社の境内には、摂社(せつしや)と末社(まつしや)とがあり、摂社には主神に縁故の深い神が、末社には主神の従属的な神が祭られてるんですが、客人神はそのどちらとも違い、主神の祭られる拝殿の隅で祭られてたり、神社によっては別個に社を立てて祭られてたりと、まあとにかくお客様だけあって、ちょっと特別扱いな神様なわけです。ひとつの神社に祭られている神様たちの中にあっては、客人神はいわば同一テリトリー内のアウトサイダーといったところでしょうか。
 なにがいいたいかというと、“自身の中に存在する異質な何者か”ってのを、主神に対する客人神になぞらえることもできなくはないかなあ、と。ま、当てずっぽうにもならんようなただの思いつきですが。
 ただ、客人神ももとは土地神で、後からやってきた神様(つまり客人神)に土地を奪われた…元土地神だったほうが客人神に、客人神だったほうが土地神になったという、そのまんまの“主客転倒”があったと考えられてるんで、普段表層に現れているナギの人格と、たまに現れる“もうひとり”と、どっちが主体でどっちが客体か、ってのには、本質的な違いを問えるものはないのかもしれません。地母神的イメージでいったら、明らかに“もうひとり”のほうがそれらしいっすけど。
 とりあえず、上の前回感想でいったみたいに、仁のキャラクターが神職の役割を帯びてるんなら、仁の家は神社であり、ナギという主神以外に客人神をそこで祭ることは、別段おかしなことでもまずいことでもないんすよね。そこら辺のこだわりをついつい持っちゃったために、御厨家は神様不在の神社になっちゃったんですが、神職の立場としてはおかげで立つ瀬がなくなったようで。
 相変わらず仁はナギに、ナギは仁に、恋愛感情といえるものを抱いている様子ではないんですけど、逆にそのおかげで、不純物なしのエフェメラルな感情が感じられたりもします。以前の感想でもいいましたけど、恋愛につきものの所有感情抜きで親密な関係成立させてる、この不思議なスタンスがずっとつづけばいいな、とは思ってたものの、本当にラスト近くまでつづくとは思ってませんでした。
 これで最後まで通してくれたら、個人的にはかなり高評価なんですけど、次回は「仁、デレる」だからなあ。いや、なんとなく“デレる”ったって、仁がナギに告って大団円ってことには、ならんような気もしますが。それやったら、8話での大鉄の妄想ですし。
 ともかくも期待しつつ、つづけて最終話を視聴したいと思います。





↑よく考えたらアニメ・シリーズの最終話をUPするのって、今年はこの「かんなぎ」が初じゃないかという、とんでもないことに気づいた管理人に、どうか拍手をお願いいたします。





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