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タイタニア 第10話「エウリヤ崩壊」

2008.12.13 Saturday 16:05
 まったくもってどうでもいい話なんですが、“エウリヤ”と入力すると最初に“絵売りや”と変換されてしまううちのATOKくんには、いかがしたもんでしょうか?
 おかげで反射的に、街頭でお客引っ張り込んで、ヤマ×タやラ×センの絵を法外な値で売りつけるお姉ちゃんを連想してしまって困るんですが。

ジュスラン「イドリス卿とは、目指すものが違うのでね」

 恒例のアリアバートとの雑談タイムでそういってた彼ですが、だったらなにを目指してんだろう? という顔したアリアバートに対し、
「あ、こりゃうっかりよけいなこといっちまったよ」
 というお顔になったジュスラン卿ですんで、彼も別段無欲恬淡の人物ってわけじゃないんでしょうな。本人もいってる通りにイドリス的な意味での野心はないんでしょうが、彼なりの理想、ないしは一族の覇権の将来的なグランドデザインのようなものは持ってんじゃないかなあ、と。
 単なる推測…というか妄想なんですが、ジュスランは自分が藩王になる気はないんじゃないでしょうかね。そういう重たい、表立った役目はアリアバートにやってもらって、自分は彼を補佐する裏方になりたいとか考えてるんじゃ?
 んでも、今のところ他の公爵と較べてなにひとつ目立った功績を挙げておらず、また挙げる気もない彼でも、当の藩王が地味に目をつけてたり、ファン・ヒューリック登場で時代が大きく動き出したりして、否応なく歴史の表舞台に引きずり出されるときが、そう遠くないうちに訪れそうな気がするんですが。

 実際ヒューリックくんもジュスラン卿と同じく、できれば裏方でいたい…つか、彼の場合は気楽な観客でいたいって気分なんでしょうが、とにかく、舞台に立って役者を演る気は毛頭なかったのに、なんやらわけのわからんプレッシャーをかけられつづけて、とうとう重い腰を上げざるを得なくなってきてるようですし。
 ケルベロスの戦いの後、バタフライ現象(北京で蝶が羽ばたいたら数週間後にニューヨークで嵐が起こる、というやつ。ようするに“風が吹けば桶屋が儲かる”現象)が雪だるま式に増幅されていってるようで。今回、サブタイ通りにエウリヤ市が滅亡いたしました。それもほんの数カットのシーンと藩恵子さんのナレーションでもってさらっと処理されてしまったんですが、これを見ると専用エピソードを2話も割いてもらえたテュランジアは、まだマシだったといえるのかもしれません。
 戦いに勝った側であるにも関わらず、莫大な安全保障費を支払わされ、それで守ってもらえるかと思いきや逆に滅ぼされるって、いくらなんでも散々すぎる話ですわな。エウリヤとしてはタイタニアに逆らう気なんかなかったのに、裏取引の情報を市民にリークされて内乱勃発→軍事介入→崩壊、と雪崩のような展開で、しかもそれが、完全にイドリスとベルティエ参謀長の個人的野心と謀略によってもたらされたというのが、泣けてきます。
 んで、ベルティエに限らず、ドールマンやらデ・ボーアやら、あっちでもこっちでも裏切りが多発してる状況下、たぶんこのタイミングで裏切ったら、一番歴史に大きな影響を与えるだろうと思われるヒューリック提督はというと、今回、辺境の惑星でひたすら飲んだくれてるという。
 マフディーもいってたけど、こんなに熱烈に追いかけ回されてんなら、いっそのことタイタニアになびいたらどうかとも思えるんですが、それならそれで、おまえはタイタニアを滅ぼしかねないから生かしてもらえない、とかってドクター・リーに脅されるし。じゃあどうすりゃいいんだよっ!? と、酒でも飲まずにはやってられない気持ちもわかります。エウリヤ崩壊でカードの金消えちゃうしなあ。
 タイタニアに恨みがあるわけでもなく、なにがしかの理想やら信念やらがあるわけでもなく、歴史を変えよう、などという大望や野心があるわけでもなく…と、この物語の中でもっとも戦う動機の薄い(なのに、戦う能力にもっとも恵まれている)人物、ファン・ヒューリックにすれば、なぜか否応なく、いつのまにか戦いをやらなくちゃいけない道へと追い込まれてることに、不可解さと理不尽と憂鬱を覚えざるを得ないんでしょう。
 軽く見えるけど、その実冷めた現実主義者である彼だから、英雄と担がれてホイホイ戦いに乗り出せるほど、お調子者にもなれず、だからっつって、自分が乗り出さないことには、どうやらこのドミノ倒しは止まらないようだという現実を放置するわけにもいかず(ことにそのドミノ倒しの最初の一突きを、ほかでもない自分が与えたともなれば)、まるで、見えない意思に罠にかけられ、一連の混乱の原因はおまえにある、と問責されてるような気分になってんじゃないでしょうか。
 “見えない意思”ってのを大仰な言葉でいい換えるなら、“運命”ってなるでしょうが、ある種の人間にとっては、運命は実在するのかもしらんですね。まあ、僕自身はそういうの知らないんですが、歴史を学んだ経験から、固有の運命なるものを幸か不幸か持たされた人間がいるというのも、確かに感じられることではあります。
「歴史は時に、たったひとりの人間の個性を中心に、それ以外のすべてが動く、という展開を好むものである」
 といったのはモムゼンだったと思うけど、自分が歴史の渦の中心に、知らず知らずのうちにいるのかもしれないと考えたら、うっかり道端の小石ひとつ蹴飛ばせなくなります。ま、僕にはそんなのはいらん心配ですが。
 以前の感想で、ヒューリックのような人物が自ら行動を起こす動機は、自分の都合、義理人情、酔狂や好奇心、っていいましたけど、もはや“自ら”なんていってられないのかも。時代の転換期に、誰にいわれたわけでもないのに、なにかをしなければならない、と使命感に駆られる心理ってのは、時代に触れる人間なら誰でも持ち得るものですが、たった一回の勝利で可能性を見出されて、明に暗に周囲から“使命”を突っつかれつづけてりゃ、いくら能天気野郎でもチクチク心が痛んできたりもするんでしょう。つか、率直にいって提督のような能力を持った人が、こういう時代にただ静観を決め込むのは、贅沢ってもんですよ、ええ。
 現実主義者の悲しい性として、それまで目を逸らそうとしてたこと…“自分が動き出せば、今の状況をなんとかできるかもしれない”という事実に、ヒューリック提督もそろそろ無視ができなくなってきてるようです。
 こんなにその動機の薄い人物が、こんなにあからさまに、
「タイタニアと戦え!」
 と、歴史から求められるってのは、それを求められてる本人にしたら悲劇でしょうが、彼を無責任に眺め、担ぎ上げたり盛り立てたりする周囲の人々にしたら、ぶっちゃけ喜劇と呼ぶべきで。
 さしずめ、彼を研究対象にしてるんだかしてないんだか知らないドクター・リー辺りには、面白くってたまらないんじゃないかなと。僕もヒューリックにはなりたかないが、マフディー辺りにならなりたいかなあ。そんで、無責任に英雄や偉人の使命感を突っつき、時代の上昇気流にいっしょに乗っかりたい、って気持ちは結構強くあったりします。

 とりあえず、リラが捕まったことが直接的な“ヒューリック起つ”の引き金になりそうですが、それは積み重なった諸々の要因の、表面に浮かび上がった一例といったほうがいいんじゃないかな、とも思えるんですが。結局のところ、やはり歴史に背中を押されて、ってところじゃないでしょうか。
 それ考えたらデ・ボーアが仲間を売ったのは、彼の本意(?)らしく、立派に歴史に貢献したといえます。もちろんベルティエもそうだし、そもそもケルベロスで見事にヒューリックに敗れた、アリアバートだってそうでしょう。
 ヒューリック登場のお膳立てが、彼らの歴史上の役割だとしたら、そしてこの後の歴史が彼を中心にして彼以外のすべてが動く展開を予定しているのなら、多くの演者たちにはあんまり楽しからざるお芝居になりそうですが、ま、運命が万人に公平な役を振り分けた例は人類史上なかったわけだし。タイタニアなんかは、もうじゅうぶん主役を務めてきたんだから、そろそろ舞台から降りなさい、ってなことなのかもしれません。
 それに運命の女神は女だしねえ。女に優しい男に甘いんでしょう、きっと。





↑勝利の女神も女ですが、なんでそういう重要事を扱ってる神様は揃って女なんだろう? といささか不思議な管理人に、どうぞ拍手でも。





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