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とらドラ! 第10話「花火」

2008.12.06 Saturday 18:58
 前話から二週またぎのホラー回ですが、途中から「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」になったりしつつ、結局、主犯みのりんと従犯北村による狂言であったことが発覚。
 竜児と大河のトラップを逆用した上に、わざと稚拙なトラップまで仕掛けた二段構えの策には脱帽いたしました。
 ただ、無駄に巧妙すぎて、ますます本心が見えにくくなってるよ、みのりん…。

 それいうなら亜美も似たりよったりですが。バカチーはなにかっつーと竜児を試すような言動をとって、本心を探ろうとするんで、ぶっちゃけ管理人はリアルでこういうことされたら、激しくウザく感じるだろうな、とか思ったりするんすけど。
 ただ、冒頭近くで実乃梨を怖がらせる企みに協力させようとした竜児に、その本当の理由を喋らせようとしてた彼女が、彼がいわないと見ると急にテンション下がってしまったりするところで、内心が垣間見える場面もあるんで、実乃梨や北村ほど複雑なタイプじゃないんでしょう。
 亜美も、表向きの自分のキャラをつくってる分、年齢相応に自意識過剰なんすけど、これまた年齢相応に、その過剰な自意識をかなぐり捨てて、誰かに本心をさらけ出したい、その上でその本心を受け止めてもらいたい、ってな気持ちはあるみたいです。あたし、自分が寂しいかどうかなんて考えたこともない=自意識、あたしと離れ離れになるのが不安? 寂しい?=本心、ってところか。使い分けが逆になってる気がしますが、この子はいつもそうだしな。本音をいってるような場面で嘘をつき、嘘や冗談をいってるような場面でボロッと本音をこぼしてたり。
 後者も、なんかこう、そういうこといって相手を試してやろうと意識してる感触はありますが、んでも、彼女の場合、手練手管を張り巡らせてるうちに、だんだん表層と深層が入れ替わったり、ごっちゃになってきてるっぽいかなあ。トリック仕掛けてる本人が、リアルだかフェイクだかわからなくなってしまう、ってのも自意識過剰な恋愛には起こりがちなことだしね。
 まあバカチーも、自分で思ってるほど能ある鷹でもなけりゃ、女豹でもない様子です。つか、実乃梨のトラップに竜児たちといっしょに騙されてるところで、そこら辺はわかるというか。

 一方、前話冒頭から、“饅頭怖い”メソッドで視聴者と登場人物を欺いていたみのりんにとっては、表層と深層の境目がくっきりきっぱり見えてしまうのは、好むと好まざるとに関わらず、自明のことなんでしょうな。
 幽霊やUFOの存在を信じたがってる彼女にすれば、自らの分厚い自意識の殻を突き破って、深層にある本心…情緒、っていったほうがいいのかな…の世界をさらけ出したいって思いは強いけれど、不幸なことに亜美よりはよほど冷めてて頭がいいから、それができないという。恋愛の過程においても自意識と本心をごっちゃにして、混乱するような真似は、彼女にはないんでしょうし。おそらく実乃梨が本心を見せるのは、彼女自身がそうしようと思ったときに限られるんでしょう。
 この「とらドラ!」を視聴し始めた当初、実乃梨のあのハイテンションがぶっちゃけ苦手だったんですけど、それはこの作品を、いわゆるところの萌えアニメだと思ってたからでして。彼女の不自然さやわざとらしさは、萌えの文脈で消費される“記号”の範疇なんだろうと受けとっておりました。よもや、それが櫛枝実乃梨という女の子の、本心を覆い隠す堅い自意識の殻であった、などという設定が、その後に待ち構えてるとは思ってもみなかったっすよ。
 ただ、あのわざとらしさは見ててやっぱり痛いというか、困る感じはいまだに強いです。そんで、実乃梨自身がそれをわかっていないはずがないということから、穿った見方をするなら、彼女は萌えアニメの萌えキャラじゃなくて、“萌えキャラ”を演じているキャラ、ってところなのかも。
 要は不自然さを意識して演出して、他人からの心の内側への干渉を防いでるというか、堅い殻で自分の世界を守ってるというか、でも、一方で誰かにその殻を壊してほしいと望んでるというか、まあそういうことなんでしょう。
 しかし、そういうのにあんまり明敏そうでもない竜児が彼女に惚れたのは、残酷ないい方になるけど、実乃梨本人に惚れたというよりは、やっぱ表層の殻の部分、彼女の演じる“萌え”の部分に惚れたといったほうが適切なのかなあ。亜美のいうように、合いそうにないよなあ。
 今話見てても、実乃梨のトラップの鮮やかさ見事さに、笑って、感心する一方で、こんなになにもかも見通してしまう女の子に、恋愛はやっぱり無理じゃないだろうか、とか感じてしまい、前話に負けず劣らずブルーになっちまったりもして。
 どうやったら彼女の世界を壊すことができるのかなあ。理性を捨てて、本能で身を焼き尽くすような熱い恋愛に出会うことに憧れながら、そんな恋にもっとも縁遠いのが自分だ、と冷めた視線で捉えてる彼女が、どうやったら幽霊やUFOを見ることができるのか…つか、人の心配してる場合じゃなくて、それ、俺の問題でもあるじゃねーか、と思ってしまったんですが。いったいどうすりゃいいですかね? よかったらどなたか教えてください。結構マジで。
 浜辺の場面で、遠くに打ち上げ花火が見えた瞬間、実乃梨が、
「ほんとに見ちゃった! 見ちゃったよーっ!!」
 といってはしゃぎますけど、僕にはあれすらも、堅い表層の自意識からくる演技…つまり、自分を案じ幽霊を見せようとしてくれた竜児に対する、心遣いのように見えてしまい、よけいに悲しくなってしまったんですが。しかもその後に、大河の持ってた線香花火がボトリと落ちて消えてしまうし。儚いなあ。
 鈍感な竜児は、実乃梨への想いをこの別荘でのバカンスで結局伝えられず、だからまだその想いにも望みがあるし終わってはいない…それどころか始まってもいない、とか考えてるんでしょうけど、それ、とっくに伝わってるし、終わってるよ。
 少なくとも実乃梨にとっては、それまでまだ、かすかにくすぶっていたかもしれないなにかが、彼女の中で終わりを告げたバカンスだった、と、そんなふうに僕には感じられました。





↑しかし、薄着の登場人物が肝試しをする話を視聴するには、この上なく今は不適切な季節じゃないだろうかとか思った管理人に、どうぞ拍手でも。





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