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タイタニア 第8話「ふたつの出会い」

2008.11.29 Saturday 07:17
「ひとつ訊ねる。提督は、タイタニアに怒りを抱いているか?」

 ヒューリックの応えは次回以降に持ち越しのようですが、この問いへの正しい返答は、
「抱いていない」
 じゃないでしょうか。
 ドクター・リー自身はタイタニアが宇宙でもっとも強大だから嫌いなのであって(嫌米感情みたいなもんか?)、タイタニアに責任はない、などといってた以上、私的感情による戦いを彼らに挑む気はなく、また、それでは勝てない、と考えてるんじゃないかと。

 デ・ボーアが歴史上でのヒューリックの役割を示唆したように、ドクターもまた、歴史上の観点からタイタニアと、彼曰く“天才”であり、変革の可能性を背負っているヒューリックを、学者らしい好奇心で見つめているのではないかと思えます。
 いわばタイタニアとファン・ヒューリックは、彼にとって興味深い考察対象であり、研究対象といったところかも。
 一方、考察や研究の対象としては、あんましドクター・リーの学求心を刺激しなかったらしい流星旗軍はというと、5千隻の艦を集めたところで、タイタニアの1万2千隻で一網打尽にされるという、そらそうなるだろうなという結末を迎えました。
 戦争は露骨に経済戦の側面を持つものだから、金持ちが勝って貧乏人が負けるのは、必然ではありますわな。ま、それでも、貧乏人は貧乏人なりの戦い方ってのもあるわけですが。
 前回感想で、戦いにおいては勝つことはもちろん重要だけど、それが無理でも、せめて戦いのイニシアティヴを握っていないといけない…が、要塞なんか持っちゃうと防戦一方の戦いを強いられるために、逆に敵にイニシアティヴをとられてしまう、ってなことをいいました。
 これまで通りに流星旗軍がゲリラ戦術を展開してたら、タイタニア側は追えば逃げるだけの敵相手のいたちごっこに終始するしかなく、勝つことはできないまでも戦いをつづけることはできたんすよね。つまり、戦いのイニシアティヴは握っていられたから、貧乏人なりに財布の中身と相談しながら戦えた、と。
 しかし、要塞を所有したことで敵に攻撃目標を与えたために、流星旗軍は圧倒的な“数”と正面から相対しなくてはならなくなったわけで。手持ちのチップの数じゃもとより太刀打ちできないというのに、この大勝負は貧者には明らかに不利です。しかも、敵がこっちの要塞を攻撃できないだろうとの予測を頼みにした、ハナから守りの姿勢の戦いであったわけだし。その戦いをやるのにも、ヒューリックの名声と才幹を当初丸頼みにしてたわけだし。
 数で圧倒的に劣ってることは初めからわかってたのに、その劣勢からどう互角の戦いへ持ち込むか? という戦術すらろくに考えず、前に劣勢で戦って勝ったヒューリック提督がなんとかしてくれるさ、ってのは、あまりといえばあまりに一か八かすぎる話でしょう。そら、提督でなくたってトンズラするって。
 唯一、戦術らしきものがあったとすれば、要塞の重要文化財としての価値を盾にする、というのでしたが、相手はあのザーリッシュだしねえ。あの面からして、文化だ学問だ芸術だを尊重するお方じゃないだろうに。軍事拠点としての価値は、補給地としてならともかく、そもそも宇宙空間に防衛のための要塞を築くことの有用性ってのが、管理人には今いちわからなかったりするので、なんともいいかねますけど。でも「ガンダム」とかSF作品じゃよく出てきますね、宇宙要塞って。
 あーしかしなんだ、視聴者全員が予想してた結果を予想通りに描いた今話、サプライズがなんもないために、面白いとか面白くないとかいった感想が出てくる以前に、今後の展開に関わる伏線を消化するための、“義務”としての視聴を強いられてる感が強いのがどうにもこうにも。会話劇主体になっちまうのはもうしょうがないにしても、藩王と四公爵の会議→ジュスランとアリアバートのプライベートな会話でその会議内容を解説、って段取りが、すでにしてパターン化されちまってんのもなあ。
 3DCGの戦闘シーンは、もとより宇宙船がビーム撃ち合ってるだけの場面を演出でどう盛り上げろってのよ? ってのがあるから、そこを見所にする気はこっちもないんですが、だからっつってあからさまにバンク多用されると、ドラマの平板さと合わせて、萎え感が際立ってしまうのは否めません。前話の作画のアレぶりもそうですが、全体的に金が足りなくなってきてんじゃないかという、いらん心配と勘ぐりを催させてしまったりもして。
 ドクター・リーが変革の可能性をいってるからってんじゃないですけど、そろそろお話的に変化がほしいところです。ふたつの出会いとか、リディアが人質になったりとか、それらしい兆しは見えてますが。

 ほかになんかいうことあるかな。あ、そうだ、エストラードへの牽制のためにバルアミーを人質にとったアジュマーンの行動は、預ける相手にジュスランを選んだことも含め、この冷徹鋭利な藩王殿下には珍しく、本心をかすかに覗かせた一事だったという気も、しなくはないっすね。
 一方ではイドリスに、エストラードの排除を暗にほのめかすような言動をとってたりもしてるから、そこら辺は表裏両面策の抜け目なさが見られるものの、僕個人の見解としては、牽制策のほうに彼は望みをかけてるように感じるんですが。イドリスはあんな性格ですから、エストラードが不穏な動きを見せれば(あるいは見せなくても)躊躇なくバルアミーを始末するでしょうけど、ジュスランは違うでしょうし。どうかエストラードよ、馬鹿な真似はしてくれるな、という、肉親の思いがこれには加わってるんじゃないかってのは、穿ちすぎでしょうか?
 つか、そういう数少ない彼の人間的な部分を表した行動面で、頼る相手がジュスランだという辺りに、藩王が彼を高く評価し信頼してるようにも感じるんですが。もっとも、ジュスランにすれば、謀反があればバルアミーを交渉の道具にするなり、殺すなりしなければならず、一方では、アジュマーンの心情も汲み取ってやらなければならず、という、微妙で複雑な仕事を押しつけられたかたちである以上、買い被りすぎだ、と愚痴をこぼしたくなるのも無理はないって話ですな。
 んだが、藩王の温情が仮にあったとして、そしてエストラードのあの性格からして、息子を人質にとられてまでクーデターを起こそうなんて胆力とはおそらく無縁であるとして、前回、クーデター側が行動を起こさないことに苛立っていたイドリスのこと、アリアバートやザーリッシュに功を挙げられっぱなしの現状に焦り、無理矢理軍務大臣を謀反人に仕立て上げ処刑する、なんて暴挙に出ないとも限りません。そんで空いた大臣のポストは自分が座る、と。
 もともとアジュマーンがイドリスを近衛軍司令官に据えたのも、“雨降って地固まる”の“雨”の役を期待してのことでしょう。が、一族のためにではなく己の立身栄達のために身内をいわれなく害するようになれば、イドリス自身が危険分子と見なされても、致し方ないのではないかと。でも、こいつならやりかねないよなあ。才気と野心に突出した若者にありがちなこととして、性急すぎ視野が狭すぎな特徴が顕著であるのは、次期藩王候補としては、どうにも致命的に思えます。
 前回感想じゃザーリッシュが一番早く脱落しそうだとかいいましたが、なんかイドリスのほうが先かもしらんとも思えてきたり。逆に、藩王レースには関われないものの、人質にとられたことで、バルアミーは延命の可能性が出てきたかも。親父のほうは…うーん、やっぱりイドリスの野心の犠牲になっちまうのかなあ。
 出来の悪い兄にやれやれと思う部分はあるにせよ、アジュマーンにすればそれでもやっぱり兄なんだ、ってところで、エストラードを謀殺したイドリスに対する、壮烈な報復劇が見られるなら、見てみたい気もするんですけどね。





↑アニメ本編の話がなかなか進まないからって、勝手に妄想を先走りさせる管理人に、「また悪い病気が出たよ」の拍手でも。





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