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タイタニア 第6話「シラクサ星域会戦」

2008.11.14 Friday 17:55
「かくして、テュランジアは宇宙の地図から消えたのでございます」

 ええええええっっっっ!? そんなご無体な、アンネローゼ様。
 特使として前回派遣されたジュスランは、藩王に全権を委任されてたわけじゃなく、ほんとにただの交渉役だったわけね。
 それじゃ、お妃の犠牲はいったい…?

 前回記事をUPした後でメルクマールさんからコメントをいただき、その返信に僕は、今回のクーデターを、タイタニアは反対勢力駆逐のために利用するかもしれない、というようなことを書いたんですけど、実際そのようになりました。ただ、それを書いたとき僕が考えていたのは、あくまでテュランジア国内の反対派を、ということだったんですが。
 イドリス卿はさらにそれを推し進めて、テュランジアの挙兵に呼応する勢力をまとめて潰す方策に出ました。とはいえ、旗色悪くなったと見た周辺諸国が手のひら返しに出たため、もとより勝算の低かったクーデターの成否は、一気に否のほうへと大きく傾くこととなり、ある意味じゃイドリスの策も不首尾に終わったんですが。そこらの点だけいったら、ラティーシャ大公妃の犠牲はタイタニアを助ける役には立ったんだよな。
 でも、これで結局テュランジアはヴァルダナ…というかタイタニアの直轄領へと接収されちまったわけで、コンノート少将以下は国を滅亡へ追いやった不忠の徒として歴史に悪名を残したんじゃないかと。連中がどうなろうが僕は知ったこっちゃないんですが、つくづく妃殿下が哀れでなりません。ザーリッシュめ、おまえの頭にゃ融和とか共存とかいう考え方はないのか?
 まあ、そうした剛直ぶり、単一思考ぶりに藩王も不安があったからか、はたまた雪辱戦の機会を与えようとの温情からか、テュランジア討伐艦隊の指揮には、ザーリッシュではなくアリアバートが指名されることになったわけですが。んで、戦術教本に忠実な正攻法の戦術家であるアリアバート卿も、ケルベロス会戦での敗北で学んだことの絶好のアピールとばかり、わざわざ寡兵を率いての討伐という、彼らしくもないことやってるわけですが。
 ぶっちゃけいって、敵は量で劣ってる上にファン・ヒューリックのような天才的な戦術家がいるわけでもないんだから、大軍で平押しに押していくスタンダードな戦術でじゅうぶん勝てるんですけど、まあ、今回は藩王殿下へのデモンストレーションの意味合いもあったんでしょう。ジュスランがわざわざワイゲルト砲を使え、なんて進言したのもそういう意図からなんだろうし。
 戦いに政治的配慮も必要になるっつーのは、次期藩王候補である身としては当然なのかもしらんけど、戦うことだけ考えていればいい軍人とは違って、四公爵はしばしば縛りの多い戦さもやらなくちゃならなくなる、ってことだよな。先に控えているであろうヒューリック(彼はどう考えたって純粋戦術家タイプでしょうし)との戦いに、そこら辺りの条件の違いが影響出てくるのかな、とか思ったり。
 戦術に関しては、半月陣形で守備の構えをとったアリアバート艦隊に、紡錘陣形で敵陣に穴を穿つが如く突進し、まんまと誘いに乗ってしまうテュランジア艦隊、というやつですが、先のケルベロスの戦いでも、ヒューリックはわざとアリアバート艦隊に包囲陣を敷かせて、密集したところで砲撃を加えたのを見るに、このワイゲルト砲って射程距離はそんなに長くないんでしょうか? 射程は短い、一回しか使用できない、使用したら自艦もダメージ受ける、ってんじゃ、そら、まともに使えないと思われてたとしてもしょうがねーかなあ。兵器としての有効性が実証されたと見るや、それを躊躇なく使う柔軟さは、第1話の感想でもいいましたが、長篠の戦い以降も鉄砲を用いず騎馬戦法にこだわった、日本の侍たちにも見習ってほしかったところです。
 ただし、ワイズ中佐のおよそ無謀といってもいい中央陣への突撃を見るに、ワイゲルト砲を使用した戦術の弱点も見えるようで。つまり、使用の際には自軍にもダメージがあるために、敷いた布陣をいったん解かなくてはならず、そんで、砲撃の後ふたたび陣形を組み直すまでのタイミングで攻撃されたら、少なからず攪乱されるか、下手すりゃ総崩れになりかねないという。
 あり得ない仮定の話をするなら、テュランジア側に豊富な兵力があり、後背に第二陣を用意していたなら、ワイゲルト砲の一斉射後の敵陣の乱れを突いて、中央突破をはかることも可能だったでしょう。だから、ワイズ中佐の特攻自体は有効な戦法なんすけど、いかんせん戦力が少なすぎて的にしかならなかったという。
 先のケルベロス会戦でも、まさかの奇襲でアリさんは不意を突かれ、対処しようがありませんでしたが、もし、エウリア艦隊を全軍で包囲などしないで、予備の艦隊を保全していたなら、質、量ともに圧倒的に劣っていたエウリアは、たちまち掃討されていたかもしれません。
 まあ、たとえ敵がどんなに弱小でも全軍を投入して叩く、というのは戦術のセオリーで、通常は戦力の出し惜しみは、百害あって一利なしとされることなんですけどね。

アジュマーン「だが、エストラードに目をつけたのは正解だ。今ならば、藩王の座は貴公らよりあやつのほうが近い」

 また、そんなことをよりにもよって野心家のイドリス相手にいうし。
 あの性格からしてトラブルを起こすこと間違いなしのイドリスを、近衛軍司令官に推挙し、んで、案の定、彼が殺害した宰相の一派を粛清に導いたことといい、藩王殿下はわざと波紋を投げかけ、激震を起こすことをもってして地固めをしている気配ぷんぷんですな。
 この台詞にしたって、潜在的なライバル…っていうか、タイタニアの権勢に不満を持つ帝国諸侯に担ぎ上げられやすいポジションにいる、エストラードの排除を、それとなく示唆しているように受けとれますし。もちろん、アジュマーンが直接命令を下さないのは、イドリスを試しているから、ということで。
 第1話のラストで、ケルベロス会戦の敗北を見て、これでジオンは後10年は戦える…じゃなくて、えーとアレだ、これでタイタニアは100年は安泰だ、といってたり、第3話では平和が長すぎた、といってたりと、アジュマーンは、長い栄華のもとで緩慢になり、綻びの出始めている一族の権勢を、引き締め、ふたたび堅牢なものとするため…いわば、タイタニアという衰えた患者に手術を施すための、自らを外科医に任じているように見えます。そして、四公爵は彼の手に握られ、振るわれるメスだと。
 ジュスランとアリアバートは、自分らが道具として使われていることに自覚的でありながら、それでも立場上、今は道具として動かざるを得ないのでしょう。現状、一番便利に使われているのはイドリスのように思えますが、このタイプは散々利用されるだけ利用されて、ぼろ雑巾みたいに捨てられるのがオチだからなあ。若さと才気に任せての先走りの目立つ彼に、すでに末の短さを見るのは僕だけではないのではないかと。
 ファン・ヒューリックですら、アジュマーンは“地固め”の道具と見ているようですが…身体の膿を出すため傷を切り開けば出血しないわけにはいかないのは当然としても、深く傷つけすぎればかえって致命傷になるかもしれず、そして、正直いってヒューリックみたいな男が、そうそう簡単にアジュマーンの思惑通りに動いてくれるとも思えません。
 一族の安泰のために宇宙を巻き込んであれこれ画策してんのはいいが、悪くすればタイタニア最後の藩王に自分がなってしまったりしかねないよアーちゃん、とかいいたくなったりもして。
 テュランジア滅亡を他山の石とすること、アリアバート卿が敗北から学んだことと同じでしょう。前回感想でもいいましたが、盛者必衰は世の理なんだしねえ。





↑しかし、道具にすら見られてなさそうなザーリッシュのほうがイドリスよりいと哀れなりと感じないこともない管理人に、どうぞ拍手でも。





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