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ミチコとハッチン 第1話「さらばだ! 非情のパラダイス」

2008.11.08 Saturday 17:02
 監督のお名前知らなかったんですけど、今作がデビューなんすね。こりゃまた、鮮烈な印象を残してくれます。
 今のところ3話まで見てますが、今期アニメの中じゃ、ナンバー・ワン級の期待作っすよ。

 作中じゃその描写はなかったけど、まあ間違いなくハナは、あのマッド神父にレイプされてるんでしょうな。
 「テルマ&ルイーズ」でもテルマだったかルイーズだったか(見たのがずいぶん昔なんで記憶が曖昧ですんません)が、男にレイプされたっていってましたけど、あれと同じくこの作品も、根底にあるのは“男性的暴力からの逃走”ってやつじゃねーかなと。
 といって、男性全般を否定してるんでなく、暴力全般を否定してるんでもないのは、いかにもラテンな乾いた風景の作品世界で、いかにもラテンな男女が織りなす、バイオレンスでセクシャルなアクション、ルックス、言動、そして音楽等から窺えます。1話のラストはマッド神父一家皆殺しで締めるのかと思ったけど、もうちょっと引っ張るんすかね。
 ロード・ムービーったら僕は、もう圧倒的にジム・ジャームッシュ作品が好きなんですけど、第3話を見て大、大、大好きな「ダウン・バイ・ロー」の一場面をチラッと思い出したり。3話でハッチンが、ミチコが盗んできたスニーカーの金を払うために中華料理屋で働くことになりますけど、ロード・ムービーじゃ靴というのはある種、象徴的なアイテムなんすよね。「ダウン・バイ・ロー」でも、ジョン・ルーリー扮する売春婦のヒモが、女にロクデナシ呼ばわりされて周りにあるもの手当たり次第に投げつけられながら、本人本当にロクデナシなんでなにもいい返せず、シュンとしてたところ、靴を投げつけられそうになって、慌てて、
「靴はやめろ」
 というシーンがあるんですけど、あれがなんかおかしくて僕は笑ってしまうんですが。靴とか、「ルート66」のコルベットとか、あるいはこの「ミチコ〜」のあの、ラビットに似たフォルムのスクーターとか…ようするに“逃走の手段”ってのは、ロード・ムービーの命といっていいものなんでしょう。
 やられたら逃げる。あるいはやりかえす。生きるために働く、盗む、襲う、殴りつけ、血を浴び、息を喘がせ、汗をかく。笑って泣いて怒って、食べて呑んで煙草もスパスパ吸う…当然そういう生(ナマ)の生(せい)のダイナミズムあふれる世界じゃ、そこに住む人間たちの顔も肉体も、ついでに心も、相応に汚れてるし歪んでいる。描かれる風景も同様。だからこそ、美しい。
 …ってのが、“絵”で描かれることが、僕にはもんのすんごく鮮烈に思えますよ。こういう世界に自分が住みたいとは思わないけど、こういう世界は“パラダイス”だなあ、とは思います。てか、僕らが暮らしている世界も、実質こんなもんではありますわな。
 アニメーションの語源であるラテン語のアニマは、“魂”って意味ですが、ただの絵に魂を込めるのが“アニメーション”であるのなら、これは正しくアニメーションといえるでしょう。
 超期待。





↑あのミチコのスクーターって実際にあるモデルなのか、知ってる人がいたら教えてほしい管理人に、よろしければ拍手でも。





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