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ケメコデラックス! 第1話「鋼鉄の花嫁」

2008.11.04 Tuesday 16:29
三平太「君の…中の人と話がしたいんだ」
ケメコ「中の人などいない!」

 こういう流れになると思ったんだがなあ。

 ああ、これ正しくダメ男の話だわ。まだ3話までしか見てませんが。
 案外とこの手の、“男のところに女が押しかけてきて無理矢理同居”物だと、ヒロインは大食いなのに家事は全然駄目で、主人公の男が家事ができるってのがセオリー設定だったりするもんですけど、この三平太はどっちも駄目っぽいすね。家の外であれ中であれ“仕事”をしてるのは女ばっかという。
 そこら辺、第2話でのタマ子の心の叫びに顕著で、家計を稼ぐのは母親、家事を仕切るのは妹、そして本人は女を連れ込んでるっちゅー、まことに困ったちゃんな野郎です。家事くらいは手伝えよ。や、まあ管理人もあんま人のことはいえないですが。
 ヒロイン押しかけ型のラブコメが、平穏な日常をぶっ壊されて(表向き)主人公大弱り、その実、主人公に自らを重ね合わせる男性視聴者の願望を反映したウハウハ・シチュエーションであることは今さらいうまでもありません。んで、それってぶっちゃけ、押しかけてくるヒロインが美少女だからウハウハが成立しているというのも、まあ今さらいうまでもないことです。襲いかかってくる敵から主人公を守ったり、勝手に妻を名乗ったり、強引にHを迫ったりと、ケメコのやってることは全般的に素晴らしくラブコメ・ヒロインの王道なんすよね…ガワが不細工だってことを除けば。
 中の人が本当は美少女なんで、それでもかろうじてこのタイプのラブコメとしては成立してますが、“ヒロインが美人”ってのを変えただけで、物語の体裁が根っこから変わってしまうという辺り、これをアハハと笑って見ている男性視聴者の心中いかばかりか、とか余計なことを考えたり。おまえはどうなんだって? そりゃもちろん、内心で冷や汗をかきながら視聴してましたよ。
 上でいった通り、三平太って“ダメ男”なんすよね。高校生くらいなら別に責められることでもないと思いますが、仕事も駄目、家庭のことも駄目、女に支えてもらって守ってもらって、しかし、そのことへの自覚はなくて文句はいう、という、もし成人男性だったらかなり立つ瀬のないやつだといえます。“美人でないヒロイン”であるケメコが、そんな彼の生活全般の面倒を見、彼が著しく自由を奪われることになった状況に、
「三平太可愛そうだなあ」
 と受けとるか、
「あれだけ生活力のない男なら当然だ」
 と受けとるかは、男女で別れるかも。いや、もちろん中の人のこと考えて羨ましい、ってのもあるでしょうが(そいつはたぶん、僕と同じくヒモ願望の強いやつでしょう)。
 女性の、結構一般的でありながら、男性にとってはなかなか理解しがたい観念のひとつに、
「恋愛と結婚は別物」
 ちゅーのがあります。
 恋愛の相手なら性的魅力が豊富で、ちょっとくらい危険な雰囲気漂わせてる人がいいわー、とかいってる女が、結婚となったら収入が安定していて人格円満、家事も手伝ってくれる無難なタイプが理想とか平気でおっしゃってたり。
 男にしたらそんな分け方あるのかよ、と思わずにいられない…つか、長年ひとつ屋根の下で暮らすことになる異性が、自分にとってのナンバー・ワンでなくても構わないって思考は、ちょっとどころでなく不可思議なもんがあるんですが。少なくとも僕には不思議に思えるんですが。
 というのも、今すでに一児の母になってる姉がぶっちゃけそういうことを僕に語ったことがあるからなんですが、いまだにそこら辺の女性の恋愛観と結婚観の分け方には、心情的に追いつけないものを感じたりもして。これは、単に僕が自分のプライバシーを他人とシェアすることに関して、いささか(どころじゃないと友人にはいわれますけど)神経質なタチだからってだけではないと思います。基本的には、生涯の伴侶は自分にとってのナンバー・ワンの異性であってほしい、という願望を持つ男は、みんな三平太だといっていいんじゃないでしょうか。
 だからこそ、彼の初恋の相手に似た美少女のエムエムは、ケメコという不細工なガワをまとって“結婚”を迫らないといけないわけですね。
 女性的な結婚のリアリズムからすれば、恋愛と結婚は厳然として違うもんであって、過去の幼い約束を果たす以上、ダメ男三平太に対し、
「目を覚ませ!」
 と喝を入れないといけないと。“恋愛”なら幼くてもできるけど、“結婚”は大人にならないと無理だと。仕事も家事もできないならおとなしく女の支配下に入って文句はいうな、それが嫌ならしっかり自立してみせろ、と。
 まあ僕は男性なんで、ダメ男三平太に同情する気持ちも多々ではあるんですけど、彼が昔交わした約束がすべての元凶なんだとしたら、これはこれでひとつの妥当な約束に対する返答だよなあ、とか考えてしまったりもして。
 結婚は人生のうちで最大級に重要な契約であり、いったんその契約を交わしてしまったら、そうそう簡単には反故にはできない類のものだし。たとえ結婚前と後とで伴侶である異性が、自分の思っていたような相手ではなかったとわかっても。たとえ結婚前にはスリムな美形だったのが、ぶくぶく太って日々ダイエットに励む様子を、目の当たりにするようになっても。たとえ相手がダメ男、ないしはダメ女だったとしても。
 もちろん、だったらさっさと別れればいいじゃない、という考え方もあるでしょうけど、結婚という現実から露呈されるがっかりさ、失望やら幻滅やらもろもろをも含めた、“それでもやっぱり”ってのは、確かにあるんだろうなと思います。
 いや、結婚していない僕がこんなこというのは口はばったいもいいとこなんですが、“それでもやっぱり”見捨てられないし、突き詰めていけば好きなんだ、という感情ってのが、それなりに長い関係を築いた後には存在するってこと…そして、結局のところそれこそが、結婚のリアリズムの上に成立する“恋愛”なんだろうな、と。あくまで想像でいってるだけですけどね。でも、僕もいいかげん歳食ってたりもするんで、そこら辺りはなんとなく理解できるようにはなりました。
 この作品はエンターテイメントなんで、最終的には三平太がダメ男を脱したとき、あるいは男女をひっくり返した「美女と野獣」みたいに、ガワであるケメコをそのまま彼が愛せるようになったときに、ハッピーエンディングを迎えるんじゃないかと思えるんですが、初めから中の人が美少女だってネタばれしてると、僕的にはちょっとアレかもなあ。
 あ、ケメコと離婚→幼なじみの彼女とくっつく、ってのもあるか。初恋と過去の約束から脱けきれない未熟な男であった三平太がそれを克服する、ってのならアリでしょうが、それはちょっと嫌だなあ。
 この作品の管理人的理想ラストは、「美女と野獣」エンドでガワから本人に戻ったエムエムが、しかし結婚して数年でケメコそっくりの容姿に劣化、彼女が盛大に大飯食らってる横で、赤ん坊をしょった三平太が、
「こんなはずじゃなかったのに…」
 と涙を流しつつ食器を洗ってる、ってのです。
 青少年向けのラブコメとしては夢がなさすぎのラストですが、しかし、これを読んでる未成年男子、独身男子諸君にだって、決して無関係な未来じゃないかもしれないんだぜ?





↑そうはいっても非婚率の進んでいる昨今(おまえがいうなといわれそうだが)、多少は夢を見せるラストでもいいかな、とか思う管理人によろしければ拍手でも。





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