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RD 潜脳調査室 #16「透明な力」

2008.08.01 Friday 22:30
 更新頻度が下がっているのを夏バテのせいにはしたくないんですが、こう暑いと山積みになった未鑑賞ビデオにもなかなか食指が動かないもんですね。
 公務用アンドロイドの不正利用調査ってことですが、ぶっちゃけ女性型アンドロイドの利用目的なんざ、男の本音的にはひとつしかねーだろが、と思ったり思わなかったり。

 書記長のツバメやってる割りには…てか、やってるからこそなんでしょうけど、ソウタ君のホロンに対する、まるで中学生男子並みの意識の仕方には、なんか初々しいものがありますな。工場出荷状態のままで性能はいじってないから、本気出せば勝てますよというホロンですけど、その本気を出せないのが彼的には大問題なんでしょう。
 アヴァンの格闘訓練で彼が止めの一撃をためらうとき、そしてサブタイが出たとき、ホロンのうなじが強調されますが、うなじってのは地味に強烈な性的アピール力を持つ身体パーツのようで。首筋というのは頭(精神)と身体(肉体)をつなぐ通路であり境界線であり、非常に重要きわまりないパーツであるにも関わらず、あんなに細くたおやかで頼りなげな見た目してるってところで、男をクラッとさせる魔力が秘められているのでないかなと。女性的な魅力というのは多くの場合、不安定さや危うさの中に存在するもんですし。
 明らかにホロンに性的関心を抱いているソウタは、その関心への自覚を持たないか、持ってるけどそれを認めたくないがゆえに、
「俺と寝てくれ」
 と彼女にいうことができません。いいさえすれば彼女は命令に従うとわかっているからなおのこと、一番の願望を彼女にぶつけられないんですよね。んで、対義体格闘戦術の訓練という名目でのスキンシップをはかることでもって、セックスの代替行為に据えてるという。
 ここら辺の微妙で複雑な男心ってのは、もしかしたら女性には理解しがたいことかもなあ。まあ、多くの男は思春期の頃に脳内をエロ妄想でいっぱいにして日々発電にいそしみながら、なぜか片想いのあの子だけはオカズにできなかったとかいう経験持ってるもんですけど、特定の女性への憧憬がきわまると、やがてそれが己の卑しいエロ妄想で汚してはならん、とかいうような聖化へと昇華されるわけで。もっとも、それ自体が当の神聖視してる相手への性的執着の裏返しであるのはいうまでもないことです。恋する思春期男子的には、純愛と性欲との間で己を引き裂かれる思いに苛まされることも、しばしばだったりするんですよね。
 上司と愛人契約結んでるらしいソウタみたいな男にしたら、仕事で寝てる相手と同じ顔した女との、“その気になればセックスできるけどセックスしない”関係って、かなりアンビバレントな感情を喚起させられるもんじゃないかと。そうでなくたってホロンって、その用途上セックス・アピールを強調する身体的特徴持たされてますし。ホロンと書記長とは、それぞれまったく真逆の意味で、実にまあオンナオンナした性質持ってる女ですけど、見た目が同じであることがその真逆な部分を、よけいに際立たせる結果になっちまってるっぽいです。書記長の性質がその関係からいっても肉欲に根ざしたものだとすれば、ホロンのそれは、ソウタ的にはかなりプラトニックなものといっていいかもしれません。
 むろん、ソウタはホロンを本心では犯したいんですけど、そうであるからこそ思春期男子並みに“オカズ”にできない心理に縛られるわけっすね。おかげで彼女と同型のアンドロイドが性的に利用されてることに、平静でいられないという。
 書記長は自分と同じ顔をしたアンドロイドがいかがわしい行為をやらされてることに、次期書記長選でのイメージ・ダウンになるからまずいみたいなこといってますけど、私的な感情としてはさして頓着してないようです。実際、ソウタにも抱きたいなら抱いていいなんておっしゃってますし。相手はどうせ機械なんだし、相互的な感情のコール&レスポンスはないのだから…つまり、欲望はあっても愛はないのだから構わない、と。ここで、相手がアンドロイドだろうが浮気は許さないわよ、くらいいう女ならちっとは可愛げがあるんだがなあ。

書記長「神の血をその身に感受できるのは人間だけ」

 彼女はギリシア神話のピグマリオン王の物語を知らないみたいですな。
 あるいは乱歩の「押絵と旅する男」でも手塚治虫作品でもいいですけど、人外の存在を本気で懸想する男の話なんていくらでもあるっての。そのことからもわかる通り、男の愛ってそもそも狂った代物なわけで。上記書記長みたいに変に物わかりよさげな理性的なこといってる女が愛を語るのは、男の観点からは非常になんだかなあ感を覚えるもんではあります。少なくとも理性や分別と愛とは、あんまし馴染まないもんだろうと、経験上からも僕は感じられるんですが。
 んで、ソウタのように、寝たいと思っていてその気になれば簡単に寝られる女とあえて寝ない、なんて矛盾した態度をとる男の感情に対しても、それをどんな言葉で表せばいいか、好きな女をオカズにできなかった経験を持つ男ならすぐにわかるでしょう。女性からしたら、なにそれ気持ち悪い、ってなもんなのかもしれないですが。
 女性の魅力が不安定さや危うさの中に存在するのなら、感情が存在しないとされ本人もそういっていたアンドロイドが、突然感情的に叫んだり涙を流したりと、“人間的”な反応を見せる場面に出くわしたとき、男が揺さぶられるのは、単にそのことをどう判断したらいいかわからなくなるからという以上のものでしょう。
「無垢な言葉で傷つく人間もまた無垢なんです」
 と真理はいってましたが、スペック的にホロンと同じどころかアイアン・シュバルツのAI搭載して強力になったアンドロイドを見事返り討ちにしたソウタが、その後でホロンに望んだのは、結局、
「勝負してくれ」
 でした。しかも、やっぱり彼女には勝てなかったという。
 ほんと、中学生みたいにイノセントなふたりだよなあ、とか思ってしまいましたよ。





↑一週間以上も更新を滞らせて申しわけなく思っている管理人に、できれば拍手なんぞを。





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