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二十面相の娘 第11話「避暑地にて」

2008.06.30 Monday 18:52
 水着回な上にチコと春華お嬢様のキスまで見れて眼福な回…なはずなんですが、そんな視聴者浮かれ気分な期待をあっさりかわすような、危機的状況にチコが追い込まれてます。どうやら白髪鬼はこれまで登場した敵の中でも最強っぽいっすね。
 次回、ケンや明智が再登場な上に、チコが鬼のような形相してるところ見ると、壮絶な対決が期待できるかも。

 前回同様どことなく駆け足っぽい印象もするエピソードで、AパートとBパートは基本的に別のお話になってるような感もなくはありませんでした。つか、「避暑地にて」ってサブタイなのに、実質避暑地での話が前半のみってところからして、原作ではふたつのエピソードを合体させたな、と。
 まあ、それでも普通に見てる分には違和感覚えるというほどではないので、別にいいんですが。しかし少女探偵団の引き立て役、三枚目受け持ちキャラである春華に、そんな結構な重たい過去があったとはねえ。大戦後まもなくという時代背景考えたら、春華や空根みたいな、心に傷持つ人間は決して珍しくなかったんでしょうけど。
 深夜帯でAパートのような話されると、マジで寝られなくなりそうで困るんですが、別荘で起こった怪現象も、合理的に解明できるとして説明してみせたチコのやり方は、春華の抱えるトラウマの、根本的な解決にはおそらくなってないんじゃないかなと感じられます。双子の姉が死んだのは彼女のせいではないし、死んだお姉さんもそれを責めてはいない、ってのは、チコの説明ではそうなるってだけの話であって、あの怪現象にはほかに幾通りもの説明…それこそオカルト的なそれも含めて…ができるんでしょうから。
 んで、たぶん春華のほうも完全にチコに騙されてやったわけではなく、心の奥底では疑念を抱きつつも、でも、あえて騙されてあげたんじゃないかと…いや、彼女がはっきり自覚して“騙されてあげた”というよりは、自分自身騙されたくてチコの説明に無意識に飛びついたというか。ま、自己欺瞞といってしまえばしまえるんですけど、人間は真実を真正面から見つめることだけで生きていけるほど、強い生き物じゃないですしね。
 チコのやったことはだから、“善意の欺瞞”とでもいうべきものなんでしょう。精神科医が患者の内面の問題を治療するのに、患者にその問題をすっかりさらけ出させ、直視させることでもってするのに対し、チコは、春華には姉の死の問題から目をそらさせ、それに拘泥しすぎないよう見切りをつけさせるために、あの別荘での怪現象を“合理的に”説明しました。
「わたしは小糸さんが見たものすべてを説明なんてできないから、小糸さんが納得しやすい理由を選んだだけ」
「いなくなった人を想いつづけるのはつらいもの。それが悪い思い出ならなおさら」
 と、本人がいってるように、それは悪いいい方をするなら一時しのぎであり、ごまかしであり、逃避でしかないんですが、でも、人の心の問題を他人がどうこうするというのは、あまりにデリケートでありすぎ、あまりに複雑でありすぎ、その問題から逃げず裸眼で見つめるべきだと訴えるのはあまりに僭越にすぎる以上、そして、その痛みが自分自身にも覚えのあるものである以上、結局のところその人の問題はその人が解決すべきものだとして、それ以上踏み込まないというのも、ひとつの“解決法”とはいえるんじゃないでしょうか。
 一時しのぎやごまかしで、誰かの悩みや苦しみが軽減されるのなら…それが大切な誰かであるならなおのこと…根本的な解決にならないとわかっていてそれらを使うというのは、真実や公明正大さというやつが時折発揮する残酷さとは正反対の、“欺瞞であるがゆえの優しさ”を感じさせます。こういうのは“大人の優しさ”ともいいますかね。
 なにがその人にとって最良で最善かなんて、他人に容易にわかるものじゃないんだし、また、そういったことは本人がそれぞれあがいたりもがいたりしながら、少しずつつかんでいけばいいことなんだから、今は、真実をもって相手の目を醒まさせるよりも、裸眼で見るにはきつすぎる光から心の目を守ってやることを優先するというのも、それはそれで適切な対処の仕方だと思えます。少なくとも、自分の力で誰かを救えるなどと、根拠もなく無邪気に信じ込み、他人の心のデリケートな領域にズカズカと入り込みさらけ出す不遜さや独善よりは、この種の“欺瞞”のほうが、よほど奥ゆかしく思慮深いというべきだと。所詮、他人の苦痛は他人にはどうしようもできないことで、できるのはせいぜいがその苦痛をわずかに軽くして上げることでしかないんですし…というか、それが他人にできる精一杯だし、それでじゅうぶんなんじゃないかという気がします。

 …と、そうやってせっかくチコが春華にデリケートな配慮をしたのに、白髪鬼がそれを台無しにするようなことやらかしちゃってますが。でもまあ、こいつのおかげでトメさんが自分が知らずにチコに毒盛ってたことに気づいたわけだし、催眠から解けてチコを助けたのも、それあってのことだと考えたら、なにもかも100パーセント白髪鬼の計画通りにことが運んでいるというわけでもなさそうです。
 つか、あの場面で実際にチコが死んでたらどうするつもりだったんだ? 白髪鬼の狙いはあくまで二十面相であって、チコを追い詰めることで彼をおびき寄せようとしてたんなら、殺しちゃうのはまずいんでは? トメさんの覚醒はどう見ても白髪鬼プランに織り込み済みだったようには思えないんですけど…って、そこら辺はつっこんじゃいかんのかなあ?
 すんでのところで屋敷を逃げ出したものの、源治おじさんは海外にいってるとかで(使用人の男はずぶ濡れの女の子に傘を貸してやるくらいのことはしてやってもいいと思う)頼れず、クラスメートの子たちを巻き込むわけにもいかないとなると、チコの行く当てはなくなってしまうわけですが、路上生活者になっても彼女のことだから、スリでも万引きでもして生きていけるとは思うものの、チコの目的がお屋敷暮らしに復帰することじゃなく、二十面相のおじさんにたどり着くことである以上、もう一度白髪鬼と対峙し、彼女(彼?)と二十面相との関係や、その目的を問いただなくちゃいけないってのは確かでしょう。
 ってことは、これは、ともに二十面相を探す者同士の持久戦の様相を呈してきそうっすね。
 チコの不遇に二十面相が耐えかねて姿を現す、ということは、それが敵の思う壺であることを察せない彼ではないってことで、ちょっとあり得なさそうですが、チコの側が白髪鬼の繰り出すプレッシャーの数々に耐えてるうちに、じれた白髪鬼が直接的な手段に出る、ってのはありそうです。んで、たぶんチコはそれを待ってるんでしょう。今回のこのトラブルを収め、おじさんにたどり着く手がかりを得るには、なんつっても白髪鬼と正面から戦って勝つ以外になさそうですし。
 しかしまあ、そうやってお互いに思惑を張り巡らし、水面下の戦いを展開するふたりに較べ、しょぼい企みにせっせと励んでる叔母さんのトホホ感ときたら、前回からさらに加速度を増してるようっすね。てか、もうトメさんに毒盛ってたことバレちゃったんだから、この西太后殿の命運も尽きちゃったんじゃないかと思えるんですが。
 チコにすら、
「叔母さまもやり方がだんだん杜撰になってきちゃって…」
 と呆れられてるところ見ると、白髪鬼が叔母さんを催眠術で抱き込まなかったのは、あの術が本人のトラウマ、良心の呵責につけ込み作用するものであって…ってことは毒叔母には良心の呵責とか欠片もなかったからだと考えられるほかに、単に戦力にならないと判断されたからだったりして。一応一番初っ端におけるチコの敵であり、彼女を“二十面相の娘”として旅立たせるきっかけをつくったキャラだってのに、悪役としてもなんちゅー不遇な扱いなんだか。
 当初、いかにも小者の空根が、この叔母さんに毒殺されて退場になるのかと予想してたんですが、彼にトラウマが設定された以上(ってことは、彼には良心があるってことですな)、どうも先に逝っちまうのは彼女のような気がしてきました。
 まあ、白髪鬼との決着が着いたらお役ご免になりそうな気配濃厚なんで、あの毒々しくも間抜けな存在感が見られるのも、後わずかかもしれません。あんな人でも別れが近いとなるとなんか惜しいもんがありますね。だからっつって、いつまでものさばられるのは困りますが。
 チコ対白髪鬼の戦いに較べりゃどうしても期待感からいって下にくるものの、それでも叔母さんが、そのキャラクターにふさわしい往生際の悪い最後を遂げてくれるのか? というのはなかなか楽しみです…てか俺、毒叔母さんの名前いまだにうろ覚えなんすけど、今さらあらためてちゃんと覚えようって気には、なんかならないんだよなあ。
 …ま、別にいっか。





↑昨日放送の「おしゃれイズム」内で、GoGo夕張の本棚に「二十面相の娘」があったのを見て、ちょい衝撃を受けた管理人に、よろしかったら拍手でも。





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