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RD 潜脳調査室 #9「職」

2008.06.05 Thursday 18:04
 RD版「父帰る」…じゃないけど、ワーカホリックのお父さんが、息子と娘のいる家庭に回帰するお話でした。

 僕のチャランポランな性格を知ってる友人に、うちの親父は公務員だ、といってもなかなか信じてくれないんですけど、ま、事実そうだったりします(もう退職しましたが)。
 つか、うちの一族ってなぜか父方にも母方にも公務員がやたら多いんですが、案の定両親も職場結婚でした。親戚であると同時に同僚であったり先輩後輩上司部下であったりという、なんとも狭い関係をつくってた一族の中で、僕も当たり前のようにお役人への道を期待されてたんですけど、あいにく今現在の僕は、期待されていたのとはまるでかけ離れた職に就いてるおかげで、身内の中で非常に肩身の狭いポジションです。はっきりいって、今年の夏に実家に帰るのだって気が重いくらいだし。
 父親はワーカホリックってほどじゃなかったと思いますが、家に始終いるというタイプでもありませんでした。僕よりは姉のほうを気に入ってたのは確かで、そのせいでというべきかなんなのか、僕には、満点パパと呼びたい人ではなかったかなあ…。まあ、正直母親も良妻賢母ってわけじゃなかったし、それいうなら僕だって、模範息子だったとは舌がちぎれたっていえないだろうし、みんなお互い様ってことっすね。
 僕が中学を卒業した直後、それ以前からなんとなくそうなるんだろうなと予感していた通りに、父と母はしばらく別居することになったんですけど、単純に高校に通学するのに便利だから、という身も蓋もない理由から、僕は父といっしょに福岡市の南区にあるマンションで暮らしました。しかし、もとから家によりつかないタイプの人だったんで、それも一人暮らし状態同然だったというか、今回のソウタと彼の父親のそれと、似ていなくもない関係だったというか。反対に姉のほうは、なんか思うことがあったのか、母と暮らして、わざわざ遠い太宰府から西新まで大学に通ってたり。
 なんつーか、僕にとって親ってのは、僕ら姉弟になにかをしてくれたといえばいえるし、あんまりしてくれなかったといえば、そうともいえる人たちって印象が強かったりするんですよね。いや、もちろん育ててくれたのには感謝してますけどね。
 ただ、四六時中円満だったわけではなかった夫婦仲が、子供ふたりが手を離れた後で、どうもそれなりにうまくいってるらしいってのだけには、釈然としないものを感じます。子供たちがそんなに負担だったのかよ、あんたらは? といってやりたい気分満々ですな。いったことありませんが。
 でだ、なにがいいたいかってーと、今回のお話、普通にいい話だなあと思う視聴者が多いんでしょうが、僕はラストでソウタがあのお父さんにおにぎりつくってやるのを見て、そしてお父さんがそれをしみじみ食べるのを見て、なんかこう、複雑な気持ちになっちゃったってことで。
 いや、確かに蒼井衛氏は立派な人だと思います。自ら泥を被って人工島の危機を救った英雄であり、探求者でありながらバランス感覚を失わない人物と評した、久島の言葉はまったくその通りだと思います。
 けどね、職場で、あるいは社会でどんなに立派な人であったとしても、家庭における父親として、家族から受ける評価とそれとはまったく別ではないかと。お父さん確かに頑張ったと思うけど、上司や同僚や部下からどんなに信頼され、慕われようと、ソウタにとっては、そしてミナモにとっては、それ、全然関係ないだろうと。もう少しいいかげんな人であって構わないから、家にいてほしかった、というのが、子供たちの本音だったんじゃないかなあ、という気がどうしてもしてしまうんですよね。
 大人で社会人のソウタは、父親が泥を被った真の経緯を知ってるから、最後におにぎりを差し出すんでしょうが、未成年のミナモにとっては、真相を知ったところでやっぱり同じじゃないでしょうか。いや、まあ彼女は優しいから同じってこともないかもしれませんが、でも、島の危機を救ったことはそれはそれ、初めにソウタが差し入れのおにぎり持ってきたとき、食欲がないから持って帰ってくれといって、自分のやったことの職場への影響のほうばっか気にしてたお父さんの姿には、息子も心のうちでため息ついてたに違いありません。
 ぶっちゃけ、僕が彼の立場だったら、同じようにおにぎりをつくってやれたかどうか…お父さんがそれを、しみじみした気持ちで食べる様子を見たり、想像したりしたくないからという理由で、僕だったらやらないかもしれません。ガキだなあ、俺。
 でも、今まで家庭を顧みなかったのに、職場でつまづいたからって、今さら自分の居場所を家に求めるって、都合よすぎじゃねーか? そんなに単純なもんじゃない、といわれればそれはその通りかもしれないけど、子供にとって親という存在は、なにかをしてくれるしてくれないに関わりなく、いてほしいときに傍にいてほしい存在なわけで。
 父親が、今まで傍にいなかったし子供の求めにも応えなかったけれど、俺の求めには子供は応えてくれるだろう…蔑ろにはしたが家族は家族じゃないか、おまえたちは俺を受け入れてくれるよな? ってな期待を持ってるんだとしたら、うっせー馬鹿と、僕が息子だったら一言くらいいってやりたくなるかも。これが日本の親父族の一般的な心性であり、今回のエピソードがそれを肯定する方向性のお話だとしたら、子供を持つ日本人男性と番組スタッフには、猛省を求めたい気分ですよ、ええ。
 ま、そこまでいっちゃあのお父さんが可愛そうだし、この家族の関係はたぶん、これからなんでしょうね、ってことで納得させていただきます。

 今回のシステム・ダウンは第7話での、謎の妨害プログラムの攻撃と同じもんなんでしょうか? どうやらウィルスではなく、メタルの深層…それこそ底辺の限界マトリクスを越えた深度レベルに、未確認の思考複合体が存在するらしいってことですが、電理研内外の何者かが仕込んだ人為的な異物というよりは、メタルの海がリアルの海のメタファーとして構想されたことから、必然的かつ自然発生的に生じたものなんでしょう。
 「攻殻」の映画第一作で人形使いが、
「わたしは情報の海で生まれた生命体だ」
 って台詞いってましたけど、海そのものが生命体であるということからすれば、海を模倣したメタルも、それ自体生命と定義して構わないのかもしれません。メタルを“つくった”というふうに人の側は思ってるのかもしれないし、それを便利な道具として利用するのは創造者の権利だと受けとってるのかもしれないけど、メタルからすりゃ、
「おまえらはなんも“創造”なんかしてねーよ。ただおまえらを生んだ海の真似っこしてみせただけじゃねーか。生命体としては人間と同等の権利くらいは、こっちだって持ってんだよ」
 ってなもんだったり。人間に従属させようとしたら、メタルのほうから権利主張が起こったって、そらしょうがないよなあ。せいぜいが600万年程度の歴史しか持たないヒトと較べて、海は地球年齢と同じだけ生きてんだし、生物としてあっちのが大先輩なんだしねえ。
 もっとも、第7話での“行動”を見るに、メタルが人類になんだかんだと干渉してくるのは、自己防衛機構で自動的にやってるってより、どうも明確な意志がありそうな…もともとメタルはメタルで人類に対話を求めていて、その糸口として、仲介者としての波留真理個人を求めている、というようにも見えなくありません。
 メタルを探求しているつもりでメタルのほうから探られている、って可能性もあるよなあ。今回のエピソード見ても、すでに人が生活していく上でメタルが必要不可欠な技術となってる以上、対話を通じて共存を探るのが、最上にして唯一の道ではないか、というのは、当たり前にいきつく回答でしょう。や、それ別にメタルに限らず、地球(ガイア)という生命/環境に対しても、同じことなんですけどね。





↑親父の悲哀よりソウタと書記長のアダルティな場面がぶっちゃけ印象の80パーセント以上を占めてる管理人に、「親の心子知らず」の拍手でも。





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