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図書館戦争 状況〇一「我ガ王子様ハ図書隊ニアリ」

2008.04.17 Thursday 17:48
 プロダクションI.Gの二本目です。出版物の検閲が、過剰をきわめたもうひとつの現代日本が舞台っちゅーことで、必然的にレイ・ブラッドベリ原作、トリュフォー監督で映画にもなった、「華氏451度」を思い出させますな。
 ま、あっちと違ってこちらは、検閲される側も黙っちゃいないぜとばかりに、武装して対抗するんですが。

 個人的なことをいうと、立ち読みしてた本を本屋の棚にいいかげんに返す、ないしは手荒に扱う輩に対して、今いち寛大になれん人種に、僕は入るようです。
 別にフェティッシュな本好きだった経験はねーんですけど、本を粗雑に扱う人間というのは、そこに書かれてある知識やら精神やらに関しても、粗雑な接し方しかできんような気がして…ええ、偏見ですよ、もちろん。でも、とにかく理屈以前にそういう連中は、神経に障ります。
 まあ、本屋の本はそもそも商品なんだから、買いもしないやつが雑に扱うのは論外なんですが…後、図書館の本に書き込みしたり、汚物をくっつけたり、ページを破ったり切り取ったりするのに至ってはいわずもがな。ちょい大げさかもしれませんが、そういう悲惨な目に遭った本に出会うと、自分の身体に同じことされたような気分にさえ、なります。
 先に挙げたブラッドベリの「華氏451度」の中で、焚書官が本を焼くのに放った火炎放射器の炎に飛び込んで、本と心中する人物が登場しますけど、愛書家にとっちゃある意味、自分の蔵書は自分自身と同じなんだから、本が殺されようってなったら自分も死ぬってのも、あり得ることだし無理のない話でしょう。なにがいいたいかってーと、俺の目の前で本を乱暴に扱うな、と、それだけなんですが。
 んで、この「図書館戦争」なんですが、設定の奇抜さが物語をどういう方向へ導いていくのかは、今のところまだよくわかりません。でも、比較的王道なラブコメとして、第1話は楽しく見られました。ヒロインの子の単純馬鹿っぷりとか、相手役の教官との意地の張り合いなんか、清々しいと同時にニヤニヤもさせてくれましたし。
 テーマ的なもんは…うーん、表現規制ってのはものすごく今日的かつ、なんかここ二、三年で差し迫った問題になってきてる感があるんですけど、これも個人的なことをいうなら、表面をさらっとなぞる程度の言及をするくらいなら、いっそのこと、ただのミリタリー風味のラブコメで終始してくれたほうが、僕はずっといいです。
 良化隊の連中の制服が、あまりにわかりやすくナチスっぽいのには、苦笑せざるを得ませんが、新聞読んでいらっしゃる方ならご存知のように、表現規制ってのは、お上の圧力なんかで行われるもんじゃなく、一般大衆…それも、健全で良識的な市民を自認する人々の、“善意”によって行われるもんなわけで。
 しかも、表現とモラルとの問題は、大昔から論議され解決されずにいるもの(ぶっちゃけ最近の一部少女漫画の過激な性表現なんかには、僕だってちょっとなんとかしろよ、とか思いますし)のひとつであり、決して、規制をかける側=悪、規制に抵抗する側=善、みたいな、単純図式で表しきれるものじゃないんですよね。
 アヴァンのエピソードにしたって、女子高生が童話を守ろうとしたから美談になりますが、あれが後半のエピソードに出てきたような、公共の図書物を切り取ったりするみたいなモラルのないやつが、猟奇的なSMエロ雑誌でも万引きしようとしてたお話だったら、見方変わっちまう人もいるだろうし。
 つか、この物語における抗争って、体制VS反体制じゃなくて、一種のイデオロギー抗争みたいに見えるんですけど。物語中の“戦争”というのも、言論でなら現実でも行われていることが、実際に武器を持ってやられているわけで、一種の戯画としての機能を果たしています。となると、表現規制賛成派と反対派の対立というのは、実はイデオロギー的なそれでしかない、ってことになるのか…ま、確かに双方の側に、変な政治ゴロみたいのはいますけどね。
 とりあえず、このアニメにおける“メディア良化法”なるものが、本当に単純にただの悪法なのか、それとも、その法の成立を助ける、なんらかの社会問題なりがかつて存在してたのか、ってところが描かれない限りは、単純図式以上の“戦争”が描かれることもないでしょう。先に述べたように、僕はただのラブコメでじゅうぶんなんですけど、もし、
「表現と出版の自由は守られねばならない」
 なんて、当たり前の主張を当たり前にすることが、この作品の狙いなんだとしたら、今さらそういうのは勘弁してくれ、とか思いかねないかもしれないっすね。


 追記
 いわゆる”ブログ炎上”ってのも、お上の圧力によらない、表現や言論への規制といえるかも。
 そういえば、ネット上で人権擁護法案に反対する意見には、しばしば中韓への攻撃的言辞に絡めてなされるものが多かったりもしますけど、そういう意見をいう立場の人たちが、一方では、特定ブログへの炎上行為を平然とやってのけたりするのには、なかなか興味深いものがあるなあ、と感じております。





↑自分でも辛口に傾きすぎてんなあ、と思いつつ、表現規制問題に関しては複雑な思い抱いているだけにさらっと流せない管理人に、できれば拍手でも。





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