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2007年を振り返って

2007.12.30 Sunday 11:38
 …つっても、結局のところアニメ関連を振り返るだけなんですが。

 プライベートに関していうなら、結構波風のあった一年でした。なんといってもこのブログを開設したという、大きな目玉があったからなんですが、今までにないくらいに長期間海外滞在をしたり、それから帰ってきたら大学時代の友人に先立たれてたりと、まあ、いろいろあったわけでして。
 それらはいいとして、アニメ業界については、ざっと主だったニュースを挙げてみるなら、以下のようになるでしょうか。

 ・「がくえんゆーとぴあ まなびストレート!」:OPのスプレーグラフィックがクレームを受け変更。
 ・「天元突破グレンラガン」:mixi問題に絡んでGAINAXの赤井孝美取締役が辞任。
 ・「キスダム」:長岡康史氏が監督降板、後に総監督として復帰。スケジュール破綻によって、わずか4話目にして総集編。
 ・「らき☆すた」:監督の中途交代。
 ・「神曲奏界ポリフォニカ」:チーフディレクターのわたなべぢゅんいち氏、放映開始前に急逝。
 ・「ぼくらの」:森田宏幸監督が自身のブログにて「原作は嫌い」発言を行い、いわゆる“ブログ炎上”を招く。
 ・「CODE-E」:放映前にノンテロップOP映像がネットに流出。
 ・「もえたん」:第3話に予定されていたエピソードが6話に延期されるものの、放映中止。総集編に差し替えられる。
 ・「School Days」:京田辺警察官殺害事件に内容が酷似するとの放送局側の判断により、第12話(最終話)が放映中止。この12話は、原作ゲームの制作会社主催で試写会が行われたが、「未開封ゲームソフトを持参すること」という、当初の参加条件により物議を醸した。
 ・「ひぐらしのなく頃に解」:同じく京田辺警察官殺害事件の影響によるものか、東海テレビを初め6局が放映打ち切り。
 ・「こどものじかん」:札幌の教頭児童買春事件の影響による措置で、テレビ埼玉、三重テレビ、AT-Xで放映中止。

 ほかにもいろいろあるでしょうが、さすがに全部は追いきれないのでこれくらいで。
 しかしアレですな、今年の6月には、長らくつづいていた松文館裁判で、成人漫画が刑法第175条(猥褻物頒布等)に抵触するわいせつ物である、との最高裁判決が出たということもあり、なんだか非常に具体的に表現規制に拍車がかかってきている雰囲気がありました。そんなところに今年後半、立てつづけに三本もアニメ作品の放送自粛なんて事態があると、どうにもこうにも不吉な気分にならずにいられません。
 個人的には「ひぐらし」や「こじか」はともかく、NiceなBoatは、ただの煽りすぎのモンド・ムービー程度の出来であったせいもあって、地上波でああいうグロ最終回やらかして、少しは昨今の表現にまつわる情勢を考えろよ、といいたくなったりもして。あれが法的規制を呼び込む、いい口実にならなきゃいいんだけどなあ。制作会社はDVDが売れさえすりゃいいのかもしれないけど…。
 アニメがゴールデンから撤退して、もはや早朝と深夜にしか放送枠を確保できない、“一部マニアのもの”になってすでに久しいんですが、そのおかげで内容は必然マニア向けに偏向し、表現もマニア受けを狙った過激さ、露骨さを強調する方向へと突っ走ってる感が、昨今ひしひしとします。しかも、それは加速度を増しこそすれ、減じる気配はなさそうな。
 過激な表現=表現的に意味のあるもの、とは限らないんですけど、残念ながら、とかく過激なものに目がいきやすいのは世間の常で。そして、過激で露骨であることに慣れきってしまうと、いつのまにか商業文化における倫理が見失われる、というのもありがちな話です。
 本来、表現における規制は、法的介入は最小限にして、作品を送り出す側受けとる側双方の、倫理とか良識とか常識とかに判断を委ねた、“無言の規制”であるのが望ましいと思うんですけど、その基準をつくり出すのは結局のところ、アニメーション作品においては、アニメ・ファンの文化的民度なんじゃないかなあ、と考えたり。どうも最近、この民度という点で、アニメ・ファンを信頼できなくなっている自分がいるんすよね、残念ながら。
 そもそも年間150本という、無茶としかいいようのない制作本数を吐き出しながら、アニメが偏った一部の連中の嗜好品となってる現状が、おかしいっちゃおかしいんですが…しかも、そのせいで粗製濫造(コスト削減のため作画を下請けに出した結果の作画崩壊は、もはや珍しいことではなくなりました)を招いている事実を考えると、どうにも僕には今のアニメ業界と、
「もっと過激に! もっと露骨に!」
 と、消費優先で要求する偏ったアニメ・マニアとは、一蓮托生で自らの首を絞めている気がしてなりません。
 もっとも、そういうマニアがアニメ・ファンの中のマジョリティかったら、なんとなく怪しい気もしますが。制作サイドが勝手にそういうのがマジョリティだと思い込んで、マーケティング戦略してるだけだったりして。

 まあしかし、そうした悲観的要素を孕みながらも、まだ今のところは、アニメ作品を巡る状況には楽観できる余地がじゅうぶんに見出せそうにも思います。実際今年は、案外と良作に恵まれた豊作年だったりもしますし。
 当ブログでとり上げたものだけでも、「少女コゼット」や「スケッチブック」、「げんしけん2」などは文句なしの良作ですし、とり上げていないものでいうなら、「らき☆すた」、「電脳コイル」、「おおきく振りかぶって」、「まなびストレート」、「ひだまりスケッチ」、「グレンラガン」等々、枚挙に暇がないくらいです。
 こうした作品が、作品的にクオリティの高いものである一方で、きちんとファンの支持を受け、商業的にもペイしている事実には、なかなかほっとさせてくれるものがあります。個人的には「コゼット」がそこそこ人気があったからか、来年もBSに名作劇場の枠が残ったのが大きいかなあ。
「アニメをもう一度子供に返すこと」
 というのが、今は切実かつ急務にも思えるので。本来アニメ文化って、もうちょっと間口の広いもんだったはずだし、少しずつでも偏向から脱して、多様性をとり戻してほしいもんだと思います。名劇復活は、案外その糸口となるかもしれません。

 そんなわけで、あれこれ今後の憂いとなりそうな問題も目立ちつつ、しかしまだまだアニメも捨てたもんじゃないと感じた2007年でした。
 来年1月からの新番組の情報をチェックした限りじゃ、やっぱ個人的には「ARIA」と「ガンスリンガー・ガール」の新シリーズが楽しみなんですが、原作知らないながらも「狼と香辛料」辺りが、なんとなく期待できそうな雰囲気あったりもします。
 ま、なんだかんだで2008年も、いい作品に多く出会いたいなと思っている管理人でありました。




↑明日の「コゼット」最終話の記事をもって、今年の更新は終わりです。この一年本当にありがとうございました。ついでに拍手なんぞをぜひ。





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