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げんしけん2 第8話「こすけん」

2007.11.30 Friday 16:25
 朽木のおかげで新会員は一名も入らず。
 ってことは、現四年生が卒業したら男子会員はやつだけか? 羨ましいけど、大野や荻上にしたら、たまったもんじゃないだろうなあ。

 いきなりですが、歴史のお話です。
 紀元前200年頃のローマに、マルクス・ポルキウス・カトーという政治家がいました。歴史上では大カトーの名で知られる人物ですね。
 当時のローマは地中海世界の覇権国家としてはまだ成長の途上にあって、そうであるがゆえに同じく覇権国家であったカルタゴと、宿命的な衝突を生じ、二度に渡る戦争を繰り広げました。いわゆるポエニ戦争ですが、戦争の天才たるハンニバル率いるカルタゴ軍に、同じく天才だった大スキピオ(スキピオ・アフリカヌス)が、ザマの会戦にて完勝したのが紀元前202年。これにより第二次ポエニ戦争が終結し、カルタゴはローマの同盟国になります。同盟国っても、かろうじて自治を認められたってだけで、事実上は属国扱いなんですが。
 しかし、それだけじゃ許さんとばかりに、かつてのライバル国が復讐しにくる前に滅ぼしてしまえ、と唱えるタカ派議員が、ローマの元老院にはいて、上記の大カトーなんかはその先鋒だったわけです。そのタカ派っぷりが昂じたあまりに、演説の際にはそれがカルタゴとなんの関係もない内容であっても、
「とはいえ、わたしはカルタゴは滅ぼされるべきだと思う」
 と、最後に必ずつけ加えた、なんつーエピソードがあったほどで。
 ダラダラなにいってんだ? と思われてるでしょうが…ええ、そうです。ただのマクラです。
「じゃあ、コスプレしましょう!」
 と話の流れも内容も無視して、とにかくそっち方向へ持っていきたがる、新会長大野の無節操さと一方的な押しの強さには、執拗なネガティヴ・キャンペーンの末に結局滅ぼされてしまった、古代のカルタゴ市民もさぞかし眉をひそめていることでしょう。なんだかんだで荻上もまたコスプレさせられてるし。つくづく継続と反復は力なり、と思わずにいられません。

大野「そりゃ恥ずかしいですよ。当然じゃないですか。人前に出るんですから。でもだからこそ、コスプレは自己表現手段のひとつになり得るんです」

 以前、村上春樹と村上龍の対談を読んだときに、春樹氏が、小説を書いて発表するというのは、公衆の面前でズボンを下ろすようなものだ、といってて、それが印象に残ってたんですが…ま、春樹氏自身がズボンを下ろしてるかは、ちょっと僕的に微妙な気がしないでもないとはいえ、これは確かにその通りだな、と思います。
 表現って、自己の内面をさらけ出すって意味で、本来的に非常に恥ずかしい行為なんすよね。おそらく表現する立場と批評する立場とを分けるのは、他人に自分の恥ずかしい部分を見てもらって、そのことで、あるいは批判されたり非難されたりすることに耐えられるか? ってところにあるんじゃないかと。
 逆にいうと、あからさまであれオブラートに包んだかたちであれ、自己の恥ずかしい部分に触れずに、上っ面だけなぞるようなおざなりな表現に留まっていたら、好評不評どちらにしろ、おざなりなリアクションしか返ってこないような気がします。少なくとも僕自身のリアクションは薄いものにならざるを得ないでしょう。
 表現者は大なり小なり、自分自身を表現に込めなければ意味がない…つまるところは自分を伝える、ということなんですから。だったらそれが恥ずかしい行為であることも、その行為に不安やら迷いやらが生じるのも当然だし、むしろそうでなければ、と思ったりもします。

 んで、表現者がなんで表現に向かうかったら、荻上がまさに典型例ですが、自己伝達欲求が日常的には満たされず、抑えきれずにあふれ出てきてしまう結果なんじゃないかな、と。
 以前の稿で僕は、欲求が簡単に処理される手段や環境が整いすぎると、オタクはひたすら消費に向かうだけになる、っていったんですけど、それは、抑圧がないために欲望の蓄積がなくなっちゃうからで…表現に昇華されるほどの濃い伝達欲求ってのは、パッと吐き出して、それですっきりできるもんじゃないんですよね。
 コミュニケーション不全で苦しんでる荻上が、漫画を描くことでその不全を曲がりなりにも埋めようとするのは、まったくもって筋が通ってるし、さらに自分の漫画をコミフェスで発表する=妄想を公にさらして、もう一歩踏み込もうって欲が出てきたのも、ごく自然な心理の成り行きに思えます。で、そのことに期待を抱くと同時に、不安や迷いを覚えるのも、他者との関わりに伴う、誰もが抱く感情でしょう。
 であれば、彼女の背中を押せるのは、同じ腐女子で、かつ、コスプレなんつー恥ずかしい自己表現手段でもって、すでにしてコミュニケーションを楽しんでる、大野以外にいないのではないかと。オギーに恥ずかしい衣装着せるのだって、まず“恥の壁”を突破しないことには始まらない、ってことを教えるためなわけで…単にリアクション見て楽しんでる感もなきにしもあらずですが、ま、ともあれ、いろいろいじられてるうちにオギーも、以前よりはたくましくなれたのではないでしょうか。
 オタクはしばしば世間から、コミュ不全の代名詞みたいにいわれますけど、実際には彼らは彼らなりに、不全の埋め合わせ方を模索してるんであって…まあ、ひょっとしたら本当に、他者とか現実とかとの関係を諦めちゃってる人も、中にはいるのかもしれないですが、大野は、どうやら荻上にはそうなってほしくないと感じてるみたいです。彼女が荻上にいってることって、単に、自分がオタク(腐女子)であるのを認めて楽になれ、ってことじゃないんですよね。

 さて、もうひとりのコミュニケーション不全症患者、朽木ですが…。
 咲以外の女子会員にあんなに露骨に嫌われても、本気で落ち込まない(ように見える)辺り、やつは結構大人物なのかも。でも、今回よくよく考えたら咲ちゃん一番ひどくねーか? 大野たちのところに戻るよういっといて、
「クッチーうまくやってかなー。ま、無理か。ありゃ、もとからだからねえ」
 だし。確信犯かよ。
 衣装泥棒見つけたのは彼のお手柄ですが、その後の逆ギレっぷりがコペルニクス的に斜め上いきまくってて、こいつには不安とか迷いとか羞恥とかはないのか? と思わずにいられません。オギーとは好対照だなあ。これで彼女みたいに、なんらかの秀でた才能でもあれば、逆にカリスマになれてたかもしれないんだけどなあ。世の中うまくいかないもんだなあ。
 クッチーのあの突き抜けぶり…てか、究極的にクローズドな自己完結っぷり見てると、こいつは実のところむちゃくちゃ強い自我の持ち主なんじゃないか、って気もします。だから荻上ほど心配じゃないんですが…ってことは痛々しさは感じても同情は湧かない、ってことですな。
 こういうタイプを許容できるのは、基本的に女性より男性のほう(女性はやっぱり情緒的生理的に物事やら対人関係やらを捉える傾向強いんで)なんだと思いますが、笹原や、男というより漢メンタリティの咲なんかは、比較的彼には優しいみたいです。冒頭でもいいましたけど、四年生が卒業するといろいろ問題出てきそうっすね。
 …とはいえ僕は、カルタゴは滅ぼされるべきだと思います。





↑今回のクッチーの女装と第3話の高坂のそれとのあまりの違いに、現視研は勝ち組サークルだと前回感想でいったことを後悔した管理人に、拍手でもどうぞ。





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