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スケッチブック 〜full color’s〜 Page06「夏の想ひ出」

2007.11.07 Wednesday 17:57
 美術部で合宿っつーことになり、OP後いきなり西鉄二日市駅が出てきましたよ。実家が観世音寺区なんで、あの辺りはモロ、うちのテリトリーです…んな、ローカルネタ振られても読んでる人は困るだけでしょうが。

 人間の、しばしば非常に陥りやすい落とし穴として、手段の目的化ということがあります。目的遂行のためにやってたこと自体が、いつのまにか目的になって、本来の目的がおざなりになっちゃう、ってアレですね。
 中学、高校と模範的な帰宅部員だった管理人は、いわゆるところの部活動の合宿なるもんを、経験したことがありません。おかげで合宿って具体的になにがどう、役に立つのかが今いち理解できなかったりもするんですが、とりあえず運動部(特に団体競技の)とかだったら、部の一致団結をはかるのには、きっと効果的なんだろうなあ、とは想像がつきます。
 文化部は…まあ、運転免許とるのにも合宿があることだし、別段文化部が合宿やっちゃいかん道理はないよな…この辺りですでに、“なんのために合宿するのか?”って目的部分が怪しくなってきてますが、美術部顧問の春日野先生は、純粋に合宿をしたいからするみたいです。
「なぜ山に登るのか? そこに山があるからだ」
 という、登山家精神にも似たその姿勢には、心打たれるものがありますが、議論の余地もないくらいに見事な、手段の目的化の例といえなくもありません。ま、だいたい合宿なんて、みんなで楽しくワイワイ騒いで遊ぶためのもんなんだろうけどよ…スマン、帰宅部で青春を費やした人間の、単なるひがみです。
 合宿経験したことはありませんが、もちろん修学旅行なら経験したことあります。そんで、そういう機会ともなると、まるでなにか法則で決められているかの如く、枕投げをやりますな。や、今どきのティーンたちがやるかどうかは知りませんが、少なくとも僕らの時代にはやってました、一応。
 “一応”ってくらいだから、やってる僕らとしても、
「とりあえず修学旅行ともなれば、枕投げはやっておくべきなのではないか」
 という、一種の義務感に駆られてやってたわけでして。アレですよ、警察に捕まって取り調べ受けたら、とりあえずカツ丼頼むとか…断っときますが、これは管理人の経験をいってるわけではありませんので悪しからず。
 後、消灯後の怪談話とかもやりますな。
「×組の××って結構よくね?」
 とかいった話も。なんか知らんが、そういうときに女子が団体で男子の部屋を訪ねてきたりもしますな。おまえら、ほんとテンプレートだな…と、かつての自分とその仲間たちに、いってやりたくなります。ゆとり教育でいわれる、“生徒の個性の尊重”うんぬんなんて、いかに見当外れかよくわかるってもんです。
 しかし、この美術部の合宿は、行き先は学校だわ、やることは普段の部活動と変わらんわ、室外へ写生に出かけても特に描きたいもんも見つからないからって、結局みんな美術室に戻ってきちゃうわと、ほんとのほんとーに、
「おまえら、いったいなんのための合宿なんだよっ!?」
 と怒鳴りたくなってきます。てか、むしろこの目的のなさ、無駄さこそが、ある意味“文化部の合宿”の、あるべき究極の姿といえるのかもしれません…今回も書くことないからって、無理やり話題でっち上げてる感ありますが、んなこた、こちとら百も承知なんだよっ(逆ギレ)。

 せっかくなんで一応真面目な話も。
 アヴァン、夏休みの初めの頃に先生が合宿やりたいとだだこねてたことを、空が回想しますが、物語へのこういう入り方見ると、今回のエピソード自体が空の回想であるという見方も、できたりしますよね? いや、それいうならこの「スケッチブック」って作品自体が、空か、ほかの誰かの回想の物語だっていうふうに受けとれるんですが。
 なんでそういうことあらためていうかというとですね、以前の感想でもいったことですが、やっぱ登場人物たちの誰ひとりとして携帯電話を使わない、ってことが気になったりするからなんですけど。時代背景は明確にされてないものの、そういうところから、やっぱり今から20年くらい前なのかなあ、とか考えるわけでして。
 しかし、一方ではPage01の冒頭で、デジカメ持ってる女の子が登場してたりするんですよね。当たり前ですが、20年前にはデジカメなんつーものは存在してませんでした。後、今回のエピソードにしても、上でいった西鉄二日市駅東口なんかは、モロに今の外観なんですよ(てか、昔は東口自体なかったし)。物語の舞台にしても、どうやら空たちの学校のモデルとなっているらしい、県立太宰府高校芸術学科のある、太宰府市が中心となっているみたいですが、それだけじゃなくて、福岡市近郊のあっちこっちの街も混じってるようで。
 つまりこれ、完全なファンタジーなわけですよね。
 …いや、そんなん当たり前だろ、といわれるかもしれないですが、あえて携帯電話の存在しない時代に、デジカメ出してくるミスマッチを考えてみるに、
「これは存在しない場所と存在しない時代を舞台にした、架空のお話ですよ」
 ってことを強調する、つくり手の意図というものが感じられたりもして。テーマに過去への追憶というものがあるとしても、おそらくはどこにもない時代の、どこにもない場所での過去なんでしょう。
 いわば、
「昔むかしあるところに…」
 と語られるような、おとぎ話だと。
 そう考えると、“癒し”みたいないい方されることの多いこの作品も、見る人によっては結構切ない…というか、鬱にすらさせられる作品かもしれません。登場するキャラクター、空や夏海や葉月なんかも、“キャラクター”というよりは、
「ああ、こういう仲間や友達って、昔俺にもいたっけ」
 と、思わせてくれるような、象徴的存在なわけですし。
 実際には思い出というものが、その悪い箇所は削除されたり、いい箇所は補足されたり美化されたりと、多分に脳内で脚色される傾向にある以上、空や夏海や葉月だって、単に、“ああいうのが身近にいたような気がする”ってだけのキャラでしかないんですが。それはキャラに限らず、作中に登場する舞台、光景、出来事等も同じでしょう。ああいう思い出を僕らは記憶にしまいこみつつ、実のところ現実の過去とそれらは、しばしばギャップがあったりもして。
 つくり手がさりげなく出してくる、
「これはおとぎ話ですよ」
 というサインの数々は、別段見落としても視聴自体に支障はないものでしょう。むしろ“癒し”目的で快適に視聴するだけなら、見落としたほうがいいくらいです。
 が、それらのサインに気づいて、ここに描かれる世界が完全なつくりものであること、つくりものであるという作品に込められた主張に気づいたとき、TVモニターに描かれる懐かしくも理想的な“おとぎの国”が美しく楽しいものであるだけに、なおさら僕らは寂しさを覚えずにはいられません。こんな世界やこんな人たちを、俺は昔知っていたんだ、と思えればそれはストレートに追想ですが、実際にはそんな世界もそんな人たちも、存在しなかったし知らなかったんですから。
 今回の合宿話も、冒頭の空のモノローグのおかげか、なんか誰かの回想…“存在しなかった過去”の場面を見ているような、そんな印象がありました。こういうこと俺にもあったよなあ、と思いつつ、でも実際にあったのか? ってあらためて思い返したら、具体的には思い出せなかったり。仲間たちと花火やったり、ってのは記憶にあるんだけど、あのときは空みたいに、
「わたしは美術部でよかったと思う」
 みたいな気持ちで、彼らとの関係考えてなかったし。その仲間たちも、今じゃ連絡とってないのが大半で、当時も決していつもいつも仲良しで円満な関係だったわけでもなく、普段の日常にしたって、不満やらなんやらがいっぱいで…昔の僕はどっちかったら、
「とっとと今の時期過ぎて、早く大人になりたい」
 って思ってたしなあ。
 花火の場面は、北野武監督の「ソナチネ」を思い出したりしました。あれも不思議な映画で、抗争を控えたヤクザたちが、海岸の小屋で一時期潜伏している間に、延々仲間内で子供に戻って遊んでるという…その後に彼らが次々殺されていくから、なおさら無邪気になって遊ぶ彼らの姿が、印象に焼きつけられるんですよね。
 これ、たぶん若い人たちにとっては、普通に“癒し”を感じられる作品なんでしょう。けど、僕みたいに携帯電話普及以前の時代に少年時代送った人間なんかには、微妙に胸の痛みを覚えさせられる作品なんじゃないかな、と。こういう時代のこういう人たちやこういう風景を知ってたような気がするものの、それらは過ぎた昔どころか錯覚でしかない…むしろ、“こうであってほしかった青春”の叶わない願望の姿なのだ、ということを知らされて、なんとも切ない気持ちにさせられます。
 追憶がテーマったって、この「スケッチブック」の作品世界は結局のところ、僕の思い出にあるようで実はないという、絵に描いた餅…いや、スケッチブックに描かれた花火のようなものなんですから。





↑正直暇がありませんので、今日中に後一本、「げんしけん2」の記事もなんとか掲載したいと思ってる管理人に、激励の拍手を。(結局できませんでした。すみません)





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スケッチブック 〜full color's〜 第06話 「夏の想ひ出」

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