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もっけ 第1話「ミコシ」

2007.10.14 Sunday 15:23
 新番組ふたつ目もアフタヌーン原作です。
 原作は時系列順にエピソードが語られるわけじゃないんですが、アニメ第1話の今回を見ると、まだお婆ちゃんが生きてる辺り、順当に時間軸に沿った展開になるのかも。しかしOP見た感じじゃ、普通に美少女アニメの印象っすね。

 初っ端から悪いことはあんまりいいたくないんですが、この回を見ただけの感想をいうなら、
「うーん…ちょっとなあ…」
 ってとこでしょうか。
 ま、良くも悪くも地味な原作なんで、アニメ化に際して視聴者が受け入れやすいよう、改変を加えるのは当然だし、そうであるべきなんでしょうが…スマン、本来淡々とした物語を、無理に盛り上げようとして痛い感じになってる印象がひしひしと…。
 静流と瑞生の姉妹のキャラ立てにしても、第1回だからわかりやすく示すのはいいとして、姉はおしとやかで妹思い、妹は無邪気で元気な子、っていうのを、いささかステロタイプに描きすぎて、ベタベタ臭が漂ってないこともないこともないこともないっつーか。
 もしかしてアニメスタッフは、マジでこれを美少女アニメとしてつくってんでしょうか? や、別に美少女アニメ否定するつもりないですけどね。ただ、もう同ジャンル作品は掃いて捨てるほどあるんだから、それでやるにしても、なんかしらのプラスアルファなしじゃ、さすがにきついでしょう。
 とはいえ、それは最大の不安材料じゃねーです。一番心配なのは、これをジブリ・アニメ的に、それも「トトロ」みたいな作品として仕上げていくつもりなのか、って点でして。頼むからそれだけはやめてくれ。
 原作「もっけ」はほのぼのばかりじゃなくて、妖怪どもと隣り合わせの日常に生きることの暗部…連中の存在を見て、感じることのできる姉妹の、しばしば襲いかかってくる苦痛や恐怖、孤独なんかを描いた作品なんですが、それらを外して、なんか“平和な田舎を舞台にした、暖かな姉妹の触れ合いと、ちょっと不思議な成長ストーリー”って無難な内容にまとめられたら、目も当てられんです。どうもそういう路線でやっていきそうな感触が、1話見たらするんだよなあ…。どうか杞憂であってほしいですが。
 いつもいつも、原作とアニメは別物、アニメスタッフは原作なんか気にしないで好きにやれ、ってな主張をしてるのに、上でいってることは矛盾するじゃないか、と思われるかもしれませんが、それはあくまでアニメ製作者側に、なんかしらの志があるってのが前提の話です。ただの無難な作品にするための改変なら、僕だって原作至上主義者といっしょになって、
「よけいなことすんな」
 っていいますよ。“オナニー作品”っていい方は嫌いだって、以前にいいましたけど、オナニーならまだいいんですよ。それで気持ちよくなってやろうって、ある種の志があるんですから。
 つくり手側の能動的衝動の感じられない作品ってのは、はっきりいって、僕が一番嫌いなタイプの作品なんです。

 んで、上でもう悪いところをあげつらってしまいましたが、お察しの通り、原作で結構好きだった「ミコシ」のアニメ・エピソードを、僕は大して楽しめませんでした。
 見越し入道ってのは、どうやら最初は小坊主の姿で現れて、でも上へ視線を移せば移すほど大きくなっていく、ってやつらしいんですが、冷静になって上から下へと見下ろしていくと、本来のサイズである小坊主の姿になるという…なんかスタイル・カウンシルの曲にある、

”巨大なタワーが建っている/でも近づいて見ると大したことはない/僕らがそのサイズ以上の力をそいつに与えているんだ”
 
 って歌詞を思い出しますな。ま、スタカンの場合は政府のことを歌ってたわけなんですが。
 その妖怪を実際のサイズ以上の存在にしているのは、実はそれを見ている側の、怯えや萎縮といった意識のほうだっていうのが、なかなか示唆的です。そんで原作だと、以前にも一度このミコシに遭遇して、そのときは相手に呑まれてしまった瑞生が、落ち着いて相手を見下ろし適切に対処できるようになった、っていう成長を示すエピソードのはずだったんですが…。
 後、瑞生の台詞に、
「確か、見つづけたら死ぬって…」
 ってありましたけど、そこまで至った逸話はほとんどないそうです。んなことどうでもいいだろ、って話かもしれませんが、民俗学的要素はアニメじゃバッサリ切り捨てる方向みたいっすね。
 原作と比較してどうこういうってのは無粋かもしれません。しかし、根本のテーマから変えてきているところを見ると、おそらくアニメ・スタッフはアニメ・スタッフで、原作とは違うことをやりたいんでしょう。違うことをやりたいのなら、
「こういうことをやりたいんだ」
 ってのを最低限示してほしい、と思うのは、贅沢な要求でしょうか?
 「ぼくらの」のアニメ化に際して、原作が嫌いだから改変した、といった森田宏幸監督は、原作ファンから轟々たる非難を浴びたようです。が、僕は、「嫌いだから」って理由で原作を変えるのなら、それは実に立派な創作的姿勢だと思います。
 しかし、このアニメ版「もっけ」は、原作をスタッフが好きなのか嫌いなのか、原作のテーマをアニメの手法で語りたいのか、それとは違うアニメ独自のテーマを語りたいのか、このアニメでなにをやりたいのか…そういったことがどうにも判然としません。
 まあ、まだ1回だから判断をここで下すのはあまりにも性急ですけど、率直にいって、視聴前の期待が大きかった分、落胆も大きかったことは否めないです。なんつーかね、アレですよ、大友克弘監督による、映画「蟲師」を見た印象みたいなもんっすよ。見てないですけどね。
 初めから厳しいことばかりいっちまいましたが、とりあえず2回目も録画してるんで見させていただきます。それで印象変わらなかったら、早々に視聴を切ることになるかもしれません。
 …あ、気がつくと今回、ほめてるとこ一個もないな。次回感想は違う感じで書けるといいんだけどなあ。





↑辛口レビューは本来好みじゃないんですが、こればっかりはちょっと…と、いささか苦しい気分の管理人に、よろしければ拍手でも。





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