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映像作品における音楽の表現、または音楽そのものについて・3 〜調和(ハルモニ)とミニモニ。は無関係だと思う、たぶん〜

2007.01.29 Monday 21:42
 前稿(2007/01/23「映像作品における音楽の表現、または音楽そのものについて・2」)では映像作品における音楽の演出的な使われ方を語ろうと思ったのに、そっちは投げっぱなしで普通に映画解説になってしまいました。ハハハ…。
 それであらためてその話題を…と思ったんですが、意外と「アマデウス」以外に思いつかないんですよね。いわゆる“映画音楽”として音楽が用いられるのではなくて、演出の一環として音楽が用いられてる例というのは。
 「のだめ」なんかは、これは実写ドラマのほうだったんですが、千秋と連弾の練習をしていたのだめが、いきなり転調して千秋切れる、というような場面があって、まあようするに彼女の落ち着きのなさというか、型にはめられて演奏するのが苦手なところとかが出てたんですが。

 映画だと…かろうじてそれっぽいやつを挙げるなら、アラン・パーカー監督の「フェーム」の一場面かなあ。音楽やダンスを教える芸能学校を舞台に、未来のスターを目指す若者たちを描いた青春物で、正直ラストは結構グダグダだったりもするんですが、中盤過ぎまでは、基本的にミュージカルが苦手な僕でも楽しんで見られた良作でした。
 あ、アラン・パーカーはほかにも、「ザ・コミットメンツ」という、ダブリンの若者たちが結成したソウル・バンドを描いた映画を撮っていて、こっちは僕の大のお気に入りです。ザ・コミットメンツは主役バンドの名ですが、このバンドのヴォーカル役を務めた無名の新人(というか、この映画に出演したのは、そのほとんどが、本物のダブリンの無名のストリート・ミュージシャンです)は出演当時まだ16歳だったとか。ですが、その圧倒的な歌唱力はマジでスゲーです。超お奨めです。

 …また横道にそれてる。慌てて軌道修正して「フェーム」の話を。
 途中で学校の食堂に生徒たちがウジャウジャと集ってる場面が出てくるんですが、さすがに芸能学校だけあって、彼らはピザを食べたりお喋りしたりしつつ、一方では、ドラムスティックでテーブルや床を叩いたり、管や弦のチューニングをやってたり、食堂内にあるピアノを暇つぶしみたいに弾いてたりしてます。
 で、そのうちテーブルを叩いている誰かのリズムに合わせて、別の誰かがピアノで軽くメロディを弾き始め、それを聴いたまた別の誰かが、何気なくホーンを吹いて加わり、別のピアノがそのメロディにコードをつけ…といったように、やがて食堂内のただの喧騒が、企図せずしてセッションになるという…“音”はこういうふうに“音楽”になっていくんだな、と感じさせてくれる場面でした。アイリーン・キャラが歌いだしてからは、普通のミュージカルになっちゃうんで、そこでいささか熱が冷めてしまうんですけどね。
 これ、「アマデウス」での演出とはやや違うかとも思うんですが、芸能学校という場所の雰囲気や、そこで学ぶ生徒たちの生活、彼らが音楽に日常からごく自然に接し、触れ合っている様子なんかが、見ている側に実に見事に伝わる演出だと思います。

 アニメでこれに似たものを挙げるとすれば、「BECK」でのグレイトフル・サウンドの場面ですかね。
 グレイトフル・サウンドという大舞台を前にしながら、その大舞台のプレッシャーから、ささいなトラブルによって、解散寸前に追い込まれるBECKメンバー。
 メンバーのうち、ギターとメイン・ヴォーカルの二人はすでにどこかへ消えてしまい、残った者たちだけでライヴをやるなんて、論外に思える…が、客はすでに大勢集まっていて、彼らが出てくるのを待ちわびています。
 そこで主人公のコユキが、
「せっかくお客さんが集まってきてくれてるんだから」
 と、アコースティック・ギター一本でステージに上がり、アレンジしたビートルズの「アイヴ・ガッタ・フィーリング」を、弾き語りで歌い始めます。
 最初は戸惑い気味だった観客もやがてコユキの歌で熱を帯び、さらにその熱がうつっていくかのように、楽屋にいたサクが出てきてドラムを叩き、平くんのベースも加わって…いなくなっていた二人のメンバーまで戻ってきて、ふたたび彼らは“バンド”になる…という、バラバラになりかけていたメンバーの絆が戻っていくその過程と心情を、音楽のアンサンブルとその調和(ハーモニー)というかたちで表現してみせた、素晴らしい演出でした。
 「BECK」は正直、後半特に作画がつらかったりもするんですが、このライヴシーンだけでも一見の価値はあります。

 しかし、別に音楽を題材にした映画やドラマ、アニメでなくても、なにかちょっと、音楽に関連した印象的な場面というものは、あれこれ散見できるもので。
 今、パッと思いついたのは、「羊たちの沈黙」で最初の犠牲者になる女性が、車を運転しながらラジオの曲に合わせてリズムをとったり、ときどき鼻歌を入れたりしている場面。特にどうってこともないんですが、普段僕が音楽を聴いている様子を思い浮かべて、見たときにはニヤニヤしてしまいました。
 後は…やっぱり車の中なんですが、「ウェインズ・ワールド」で、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を聴きながら、車に乗ってるメタル連中が全員、いっしょになってヘッドバングしてるアホな場面とか。これもまあ演出っちゃ演出ですしねえ。

 次回からはもうちょっと気楽に、音楽そのものについて語ってみます。
 これ読んでる方で、「こういう音楽の使われ方されてる作品があったよ」とか「この映画やアニメで流れてた音楽がよかった」とか、あるいは単に、「この曲がお奨めだよ」とかあったら、ぜひ教えてください。管理人は演歌、カントリー&ウェスタン、あまりにコテコテのメタル以外なら、おおむねなんでもOK(もちろんアニメソングも)な雑食性なんで、ご遠慮なくお気軽にどうぞ。
 んじゃ、次回につづきます。





↑スタンディングオべレーションとまではいかなくても、拍手はぜひ!


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