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ロミオ×ジュリエット 第17幕「暴君〜漆黒の因縁〜」

2007.07.29 Sunday 00:40
 お、ひさびさに見応えある話。
 どうも恋愛メインより、こういうドロドロ怨念話のほうがアドレナリン大量分泌させてくれますな。ここんとこ展開緩みっぱなしだったし、いい具合に引き締めてくれた感じです。

 こういっちゃなんですが、ぶっちゃけ恋愛話はタルいっすね、このアニメ。しかしそう思うのは、あるいは僕が男だからかもしれないと、今話見て思ったりして。
 剣を合わせるという口実でタイタスを追い詰めて殺す大公と、彼の過去の回想をフラッシュバックさせる演出が鮮烈。それに加えて、これまで謎に包まれていたティボルトが、いわばモンタギューのシャドウとしてのその素性を明らかにするドラマの流れも、実に巧みです。
 とはいえ、もしかしたら女性視聴者はこういうの見ても別にどうとも思わないのかも。今回ラストのジュリエットの、ロミオを愛したからその父親のモンタギューも今は憎んでいない、ってのも、非常に悪意のこもった意訳させてもらうなら、
「親の敵討ちより自分の恋愛優先します」
 ってことだし。しかし、敵討ちだとか怨念だとかいった、いささか非生産的な、いやそれどころか周囲に不幸を撒き散らすしかないような“男の執念”的感情よりも、好きな男とラヴラヴするっていう、“女の軽薄さ”のほうが、はるかに強くてポジティヴな感情なのかもしんないっすね。ま、過去のしがらみやらをなかなか捨てきれないのは、大抵男のほうだしね。
 前回までの恋愛メインの話に僕が乗れなかったのも、要は世の多くの男性諸氏と同じく、甘々なラヴストーリーが苦手だからってのもあるんですよね。逆に今回のような、エディプス・コンプレックスまみれのダークなストーリーに乗れるのは、つまりは男性心理の根源として、僕の中にモンタギュー的な、あるいはティボルト的なネガティヴさがたぶんに含まれてるからかもしれません。ま、これまでのお話が事実面白くなかったから、って可能性もなきにしもあらずですが。
 んで、その男性心理で今回のエピソード見た場合、憎しみにたぎるモンタギューの心情もティボルトの心情も、痛いくらいに理解できるわけでして。この二人はどちらも母を父に奪われたこと、それゆえに父を激しく憎むことでは共通しているんですが、だとすると、このエディプス・ストーリーにおける二人の欠落した母性を埋める役どころ…つまりエレクトラ的役割を担うのは、やっぱジュリエットってことになるんでしょうか?
 うーん…打倒されるべき父性を象徴するのが大公だってのは、わかってたことですが、ジュリに母性を体現するような役が合ってんのかなあ…? ここんとこ彼女への印象が個人的に下降線たどってるせいか、正直ティボルトやモンタギューに赦しを与え、その罪業を浄化するといった、母性的キャラはジュリにはやってほしくない気もします。
 つか、色惚け娘にゃ荷が重過ぎるでしょう。シャアだってララァに母親を求めたように、男にとって母親って神聖な存在なんすよ。ジュリエットには、もうちょいいろいろつらい目にもあって、賢く優しく成長していただいてからでないと、母親なんてやってほしくないな、とか思ったりするんですが。

 ところで今回、ネオ・ヴェローナへの帰還を禁じられたロミオが、鉱山の連中引き連れて新天地に自分らの居場所つくることを決意したのは、それがロミにとっての“父殺し”の手段だからでしょうか。暴政を敷く父とは違う方法で民を治める=父のレゾン・デートルを否定する、ってことで。
 腹違いの兄であるティボルトが、あくまで実際に殺すことで“父殺し”を達成し、己のエディプス・コンプレックスの解消をはかろうとするのとは対照的に、ロミのやり方(新国家建設)ってのはなかなかにポジティヴですな。以前の感想でロミをハムレットに例えて、母親を修道院送りにしたことで彼にとっても大公は母を奪った男だ、ということをいったんですけど、だとすると、ロミオとティボルトの関係は、光と影のように表裏をなすものなのかもしれません。
 だったら、ティボルトが自分の素性を語る相手は、異母弟のロミオだったほうが、よりドラマティックだったかもなあ。そうすりゃロミオの内面に、苦悩や葛藤が生まれる展開もあり得ただろうし。
 あいにくティボルトの話した相手が女性のジュリエットだったために、あんまし葛藤もなくあっさりと、“あたし、そんな血生臭いのよりラヴラヴのほうがいいんで”宣言されちゃったわけですが。
 なんか男ってトホホだよなあ…。





↑あ、そういや養子になったマキューシオも一応エディプスなんだよな…今話見る限りじゃ到底父殺しなんてできそうにないけど、と思う管理人に拍手でも。





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