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英國戀物語エマ 第二幕 第十一章「光陰」

2007.07.03 Tuesday 02:34
 ラスト一個前のエピソードってことで、感想もまとめに入ります。つか、すんません。今回は第二期全体の不満点をまとめて書かせていただきます。

 子爵の強烈な一撃により絶体絶命の大ピンチに陥るジョーンズ家。んでも、話数的にそのピンチ状態を引っ張れる余裕もないので、早々に収束に向かってる感じです。ラストでのメルダース家のタウンハウス炎上と合わせ、“大団円前の一波乱”という、作劇上のセオリー的印象が強いっていうか…いや、強いどころかそのまんまなんでしょうけど。
 お話の結びとして、主人公がなんらかの大きなハードルを越えて、視聴者に一種の“目標達成感”を与えるっていうのは、それこそセオリーですが、今回の南米の鉄道計画に関するトラブルは、また唐突な感じもなきにしもあらずですな。前回ちょこっと子爵が企んでるふうな描写あったから、まったく唐突ってわけでもないんですが、こういうかたちで締めるのだったら、シリーズの半ば辺りで、政府の委託で鉄道計画手がけてて、ジョーンズ商会はその計画に社運を賭けてる、って伏線なりあったほうがよかったんじゃないかという気もします。金を持ち逃げしたなんとか男爵も、いきなり登場させるんじゃなくて、以前に顔見せくらいしといてほしかったかも。
 この男爵や、前回のメルダース家のお隣さんもそうなんですが、それまでまったく登場していなかったキャラが、一話のみ妙に目立つ活躍を見せるのに対して、レギュラーキャラの活躍と出番が少なすぎるように感じてしまうのも、個人的にはちょっと…ヴィルヘルム然り、モニカ然り。ナネットなんて第1話で専用エピソードまで用意され、当然視聴者的には、その後彼女がエマと絡んで重要な役どころになっていくんだろうと予想したのに、わざわざアニメ・オリジナル・キャラとして登場させる必然性も感じられない程度の、わずかな存在感しか示してくれませんでしたし。
 ま、それいったらハンスも似たり寄ったりなんですけどね。原作に較べりゃマシといえるのかもしれませんが、いわゆるところの“ライバル・キャラ”といえるほどのキャラでも、結局はなかったようで。
 反対にいささか不当なほど、エレノアがフィーチャーされてしまってる感がこの第二期にはあって、その点で僕は、物語上でのキャラの動かし方に対する、バランスの悪さを感じないではいられませんでした。別に特定キャラのえこひいきをスタッフがしたらいかんとはいいませんが、肝心のヒロインの(原作にはあった)感情描写を削ってまで、エレノア・エピソードを膨らますのは、さすがにまずかったんではないでしょうか?
 そしてなにより不満だったのは、そのヒロイン(であるはずの)、エマの存在感があり得ないほど薄かったってところなんですが。
 いや、そりゃああいう地味ヒロインだから、動かすのが難しいってのはわかるんですけど、わかりやすい活躍を見せられないってんなら、せめて彼女の内面に焦点を合わせる描き方でもされててよかったんじゃないかって気がしてしまいます。今話で彼女が故ミセス・ストウナーの幻に向かって、
「わたし一人のことなら、どんなことがあっても耐えられます」
 みたいなこといってくれたから、やっと彼女の気持ちがわかりましたけど、正直前回くらいまで、エマがウィリアムのことまだ好きなのか、苦労を共にする覚悟でいっしょになる気があるのか、とかもよくわからんような感じで。
 別にウィルへの気持ちに関してだけじゃなく、同僚のメイドたちに対してもどう思っているのかとか、普段エマがほかのメイドたちとどう接し、どんな関係を結んでいるのかとか、そういう部分がまるで描かれてなかったために、ハンスに諭されてメルダース家に彼女が戻ったとき、同僚たちがあんなにエマを歓迎したことが、かえって不自然に見えたくらいです。奥様がやたらエマを気に入ってるってのも、なんでなのかよくわからんしなあ。
 全体としては、あまりにヒロインの印象が希薄すぎて、「英國戀物語エマ」というより、「英國社会批判物語ウィリアム」といった感じです。いや、第一期と違う切り口での第二期を狙ったのであれば、それでなんの支障もないんですが。
 もっとも、本当のところ狙ってるとか狙ってないとか以前の問題として、この第二期は、第一期の後始末的なシリーズとして始められた、ってのが実情じゃないかと僕は邪推してるんですが。主人公二人の恋にそれなりの決着をつける、ってがそもそもの命題としてあって、しかもその決着は、ハッピーエンドであらねばならない、みたいな枷がかけられてたんでないかと。
 で、階級違いの二人の恋をわずか12話でハッピーエンドに持ってくために、相当に強引なドラマ展開もやむを得なかった…その展開の上で原作中の主要キャラも登場させなくちゃいけなかったりして、いきおいお話はますます強引な、整合性やらバランスやらの面で欠陥の多いものにならざるを得なかった、と、そんな感じだったのかもしれません。
 前シリーズの締め方を高く評価する僕としては、
「あのラストって、そんなに視聴者受けが悪かったのか?」
 と思ってしまうんですけど、なにがなんでもハッピーエンドに帳尻合わせするために、話全体に無理矢理感が生じてしまうより、自然な展開の結果としてのアンハッピーエンドのほうが好ましい、って例を、はからずもこの「エマ」第一期と第二期は示したようにも思います。
 それがいいことなのか悪いことなのか、まあ僕にはぶっちゃけよくわからないんですが、とりあえず、次回に訪れるであろうエマとウィリアムが結ばれるハッピーエンディングに、今、自分でも意外なほど興味が湧かないことに対して、困ったもんだな、とは思っています。





↑やっぱり「そこが大事なんです!」な部分はほんとに大事だったんだな、と納得して、原作をふたたび読み返そうと思ってる管理人に拍手でも。





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