Speak Like a Child

世の風潮も時代の流れも無視して、ただ思うままくっちゃべる徒然ブログ。

スポンサーサイト

2011.03.22 Tuesday

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | - | -

ロミオ×ジュリエット 第9幕「決起〜断ち切る迷い〜」

2007.06.01 Friday 04:08
 え? ウィリー、ほんとは知ってたのかよ? じゃ、以前の僕の印象は間違ってたんだな。ほんとにすまん、あんたがそんなに鋭いやつだとは、キャラデザと普段の言動と、いかにも役立たずそうな立ち位置から夢にも思わなかった。俺もまだまだだな…。

 まったく違う作品なんだから、比較の対象に持ち出すのは筋違いだと承知しつつ、ふたたび「エマ」を引き合いに出すんですが、あっちと較べると障害のある恋愛ドラマとしては、この「ロミオ×ジュリエット」は、当事者たちの苦悩の描写は割合すっきりしてますね。
 前回からの引きで、ティボルトに抱きしめられてるジュリエットを目撃したロミオも、ジュリは二股かけてたんじゃないか? とか、なんつーかこう、いい方悪いけどラブコメ主人公レベルの悩み方してますし。
 や、それがいかんといってるわけではむろんありません。むしろそのくらいのレベルで抑えておいたほうが、視聴者的には鬱になりすぎたり、複雑な気持ちになったりせず、感情移入しやすいんじゃないかと。それこそ「エマ」が、今そうなっちゃってますし(それはそれで、「エマ」という作品の方向性としては正しいんですけど)。
 思うに「ロミ×ジュリ」は、真っ向恋愛ドラマというよりは、恋愛や革命を絡めた王道エンターテイメント作品なんでしょう。ついでにいうなら、「妄想界の住人は生きている」のだんちさんが指摘しておられたように、つくり手が(原作が戯曲なだけに)“舞台劇”であることを意識したエンターテイメントだろう、と。
 したがってネオ・ヴェローナの空を、ロミがシエロに乗って飛んでたら、偶然街を出歩いてたジュリとたびたび遭遇っつー、犬も歩けば棒に当たる式な、素で考えたら、
「んなことあるわけねーだろ!」
 的展開も、演劇的展開と割り切って楽しんでしまうのが、この作品の正しい観賞法なんだと思います。簡単にいうなら、
「肩の力を抜いて楽しめ」
 ってことですな。
 ま、あんましリアルに恋愛話を展開させると、恋愛における負の側面とか、当事者たちのエゴとかいった、ドロドロしたものも描写しなくちゃならなくなるわけで。それがないからってこの「ロミ×ジュリ」が物足りないと感じる向きは、僕を含め視聴者の中にはあまりいないと思います。だってこれ、若者たちの青臭い恋を描いてるんだし。あくまで青い悩みに悶々とする、初々しく爽やかな主役二人が見たいんですし。

 で、今回は恋愛話から離れ、革命の火がついにネオ・ヴェローナに上がる、ってエピソードです。
 上記ロミオがラブコメ主人公的悩みにふけってる一方で、ジュリエットは恋心を断ち切り、反キャピュレットのために起つという、悲壮な決意を自らに強います。そのために髪まで切ろうとして。これまで彼女はどうしても髪だけは切ろうとしなかった、ってのは、表向き男として育ってきた設定なのに、なんであんな長い髪のままなんだよ、切っちまえばいいじゃんかよ? っつー視聴者の突っ込みへのフォローでしょうか? だからそんな野暮な突っ込みすんなって。これはお芝居なんだから。
 前回までがキャラ紹介、舞台設定説明という趣旨の第一幕とするなら、本格的に筋書きが展開される第二幕が今回開いた、って感じで。主題であるエスカラスの樹に関わる、どうやら重要人物らしいオフィーリアというキャラも登場しましたし。彼女とモンタギューとの会話場面を見るに、モンタギューの支配体制も磐石とはいえず、それどころか徐々に衰えが見え始めてるみたいですね…って、たったの14年で衰えって。エスカラスだかミル・マスカラスだか知らんが、そんな不思議パワーに頼らんで、普通に善政敷いてたほうが政権安定してたんじゃ? だからそんな突っ込みすんなっての。

 演劇ベースで物語展開してることの証左に、ただのにぎやかしキャラかと思ってたウィリアムが、今回はっきりと、
「これはお芝居ですよ」
 ってのを示してくれました。ジュリエットを恋物語のヒロインと指摘して、あなたを見てれば今まで書けなかった恋物語が書けるかも、と…。いやまあ、たぶんそういう展開になりそうな気はしてたんですが、結末じゃ彼が、「ロミオとジュリエット」の物語を書き、それがネオ・ヴェローナの人々に語り継がれる、って、そんな感じの締めが用意されてるんでしょうか。悪くはないんだけど、その…ベタだよなあ。
 まあ基本的に、お話にしろキャラにしろ設定にしろ、視聴者があっと驚くような部分というのはなく、どれも想定の範囲内というか、手垢がついてるといってもいいようなベタベタな要素ですべてが成り立ってる作品だし、それを最初から匂わせたつくりになってますからそれは別にいいんですけど。
 でも、作品カラーがはっきりしただけに、視聴継続するか、切るかってのの判断を、今回で下した視聴者も多かったかもしれません。僕としてはむしろ9話でカラーをはっきり打ち出してくれてほっとしたよ、って感じです。で、ジュリエット一派がカミロの策略にはまって襲撃を受ける場面での、見事なアクションと、それに絡めたジュリエットの迷いの演出に、こりゃつづけて見る価値あるな、と判断したわけですが。
 ただし、このベタな、いってみればわざとらしさ、不自然さ全開の作品カラーに、拒否反応が出てしまった人もいただろうと思います。まあね、こういういかにも、
「つくりものですよ」
 っていってるアニメに今いち乗れない人がいたって、別におかしくはないし、そこら辺は人それぞれの好みってもんですし。今回のコンラッドの行動なんて、リアリズムで考えたらかなり馬鹿っぽく見えるもんなあ。
 とはいえそれは、わかっててもいわないのがマナーってもんでしょう。あの爺さんはどうも来週辺りで死亡確定な感じしますが、ここは白けず老いたる忠臣の死と犠牲に、観客たる僕らも涙しモンタギューの非道に憤る、ってくらいのノリが必要です。
 そう考えたらこの「ロミ×ジュリ」って、やっぱ最近じゃ結構独特な肌触りの作品なのかなあ。実写ドラマだと、それこそ韓流とかああいうのがありますが(つっても実のところ見たことないんですけど)、アニメだと今あんましないんですよね、典型的なメロドラマって。萌えドラマはあるけど。で、萌えアニメもわざとらしさ、不自然さ全開にも関わらず、それをあえてリアリズムで考えたりはしないように、この作品も素面で見るより、そのメロドラマっぷりに酔っ払ってしまうのが適切でしょう。
 でも、ちょこっとくらいは突っ込みも許してくださいよ?





↑でも、「今まで書けなかった」って、「お気に召すまま」を執筆中じゃなかったっけ、ウィリー? と、いいかげん突っ込むのやめろよと自分で思う管理人に拍手でも。


ロミオ×ジュリエット | comments(0) | trackbacks(13)

スポンサーサイト

2011.03.22 Tuesday 04:08
- | - | -

コメント

コメントする










この記事のトラックバックURL

トラックバック機能は終了しました。

トラックバック

ロミオ×ジュリエット #9

ティボルトと抱き合っているジュリエットの姿を見て、ロミオの心は揺れています。そして、ジュリエットはロミオへの思いを断ち切るように、キャピュレット家の当主としてモンタギュー...
| 日々の記録 on fc2 | 2007/06/01 6:33 AM |

ロミオ×ジュリエット 第9幕 『決起〜断ち切る迷い〜』

ポニテなジュリエット…(;´Д`)スッ、スバラスィ ...ハァハァ  コンラッドの願う理想の言葉を吐くジュリエット。けれどそれはロミオへの想いを断ち切りたいという焦燥からであって本心ではありません…キャピュレッ
| 欲望の赴くままに…。 | 2007/06/01 7:23 AM |

ロミオ×ジュリエット 第9話 決起~断ち切る迷い~

「断ち切りたいの、弱い自分を」
| SOBUCCOLI | 2007/06/01 8:49 AM |

ロミオ×ジュリエット 第9話

「決起〜断ち切る迷い〜」 迷いなんてそうそう断ち切れるもんじゃないよ!! ティボルト×ジュリエットな現場を目撃したロミオが、二人の関係が気になりつつも刺繍入りハンカチにこもったジュリエットの気持ちを信じ
| ラブアニメ。 | 2007/06/01 5:44 PM |

ロミオ×ジュリエット 第9話「決起〜断ち切る迷い〜」

今回は不思議な庭師・オフィーリアが初登場。 彼女は城の最深部、謎の大樹・エスカラスの広がる地下部屋に居た。 「女神の抱擁、大地の息吹、その背の両翼は、命の礎。授かりし恩恵、泉は潤い、花咲き誇る。私に命令はなさ
| のほほんホビー | 2007/06/01 6:54 PM |

ロミオ×ジュリエット 第9話 「決起~断ち切る迷い~」

ロミオ×ジュリエット 第9話 「決起~断ち切る迷い~」 前回ラストはロミオがジュリエットの浮気現場 見てしまったみたいなカンジでした。 ロミオ、どういうことなんだと出て行ったりはせず、 一人悶々としてました。 ロミオ「あれは誰なの・・・ジュリエット
| 天青石 〜Celestine〜 | 2007/06/04 12:32 AM |

ロミオ×ジュリエット 第09話 「決起〜断ち切る迷い〜」

ロミオ×ジュリエット   現時点での評価:3.5〜   [ファンタジー]   CBC : 04/04 25:45   TBS : 04/13 26:25〜 (初回 26:40)   サンテレビ : 04/17 25:10〜   KBS京都 : 04/20 25:30〜   原作 : ウィリアム・シェイクスピア   監督 :
| アニメって本当に面白いですね。 | 2007/06/09 12:48 PM |

ロミオ×ジュリエット 第9話 「決起〜断ち切る迷い〜」

わたしは強くなくてはいけない――。 ジュリエットがティボルトといたのを見てしまい懊悩するロミオ。 弱い自分を断ち切ろうとジュリエットは、キャピュレット家の旧家臣団の前に立つ。 モンタギューが街から出る情報
| SERA@らくblog | 2007/06/09 6:03 PM |

ロミオ×ジュリエット Episode09「決起〜断ち切る迷い〜」

「あれは誰なの?ジュリエット。このハンカチをくれたのは、どうして?苦しい・・・君のことを想うと・・・辛い・・・。ジュリエット・・・」
| エンドレス・ナイトロード | 2007/06/09 7:35 PM |

ロミオ×ジュリエット 第9話

第9話「決起〜断ち切る迷い〜」 ジュリエットの密会現場を目撃してしまったロミオはやっぱり悩んでいた!!(笑) ・・・。
| てぃるみっとのまったり時々毒舌生活 | 2007/06/09 8:43 PM |

ロミオ×ジュリエット 第9話

ついに革命に向けて動き出したジュリエットしかし死の思いの根底はロミオへの思いを振り切るため無理をしてでもモンタギューを倒そうとするジュリエットがなんだか痛々しいです何で髪の毛が長いのかと思っていたのですがジュリエットが女の子として譲れない部分だったの
|                 にき☆ろぐ | 2007/06/10 10:58 PM |

修羅のごとく…

ロミオ×ジュリエット 第9幕
| Fere libenter homines id quod volunt credunt | 2007/06/11 8:47 PM |

ちょっとだけ感想・ロミオ×ジュリエット第9話

 来客2連発。たいへんマズイです。  本当にちょっとだけ感想・ロミオ×ジュリエット第9話『決起〜断ち切る迷い』です。
| 日々のたわごと | 2007/06/17 10:45 PM |