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英國戀物語エマ 第二幕 第三章「涼雨」

2007.05.18 Friday 08:45
アーサー「与えられた役割を演じることが一番合理的だと思うからさ。僕はそうやって生きてきた」
グレース「それもつまらないわ」
アーサー「少なくとも周りに迷惑をかけることはない」

 次男という立場…あるいは役割ってのは、家族の中では結構微妙なもんなのかも。僕は長男なんでよく理解できるとはいえないんですが、木尾士目の「点の領域」の中で、次男ってのは生まれたときから、なにをどうしようと決して追いつけない差を、長男との間に持たされている、みたいなことを主人公がいってて、そういうもんなのか、とか思ったんですが。
 アーサーははっきり父親似ですね。感情に溺れずに合理的に物事を判断できる辺りといい、洞察力の深さ、鋭さといい。たぶん一家の家長としてはウィリアムよりよほど適任でしょう。しかし、次男に生まれてきたため彼にはジョーンズ家を継ぐ権利はなく、その事実が長男のウィリアムとの間に、生まれついての差を持たせてしまってます。
 おそらく理性的な彼のこと、かなり早い時期から自分の立場を認め、次男としての道を歩んできたんでしょう。それは決定的な差を持つウィリアムに対する意地みたいなものも手伝って、いざウィリアムが恋に悩むあまりに、
「いっそおまえが継げばいいさ。家督なんかいくらでもくれてやる」
 なんていっても、はいそうですかとばかりに受けとる気にはさせないんでしょう。次男には次男のプライドってもんがあるわけで。
 グレースの言葉に対して、
「結局みんなそうやって、兄さんを甘やかすんだな」
 とアーサーがいうのも、やっぱ兄に対する嫉妬みたいな感情が含まれているんじゃないかと思うんですが。というか、彼のあの年齢に似合わない理性的なところって、たぶんに感情的な兄に対する、ライバル心が影響してるように思えてならないんですが。

 で、長男ウィリアムはといえば、リチャードからお説教くらったり、アーサーからもっと立場をわきまえろみたいなこといわれても、いちいちそれに反論してみせつつ、しかしやはりちょっとは後ろめたい気持ちもあるようで。
 グレースが風邪でいけなくなったチャリティ芝居に出席したのも、エマへの気持ちを諦めきれない反面、その未練が家族に迷惑を強いていることに無自覚じゃないからでしょう。でも中途半端にジョーンズ家長男という“役割”を演じようとすると、決して器用とはいえない彼のこと、その演技に遅かれ早かれ破綻が出てくるだろうことは容易に予測がつきます。
 案の定、芝居にきていたエレノアから雨の中ずぶ濡れの“きちゃった”アプローチされても、長男の役割から義理で出席しただけの彼は、まだ役割に徹する覚悟ができてないため、逃げの一手を打ちます…ああ、なんやら胸の古傷がズキズキと…。この回見てる視聴者、特に女性は、ウィルの逃げ腰っぷりにさぞや頭にきてんでしょう。ほんとにすみません…なんで謝ってんだ、俺?
 まあとにかくウィリアムはエレノアに、自分が失恋の痛手を癒すための逃避の手段に彼女を利用してんじゃないか、それはまずいからもう会わないって、彼なりにきっぱりというんですが、恋する乙女はそれでもいいなどと、とんでもないことをのたまいます…いいのか!? 男の立場からすれば、ますますコーナーに追い詰められるような発言なんすけど。エレノア決して嫌いじゃないんだが…いや、好きとか嫌いとかってより、もうリアルに彼女が恐ろしくなってきた。
 そして追い詰められたウィリアムは、とうとう役柄に徹することに腹をくくったようで。いいのかなあ、それで。アーサーのいうようにこれで周りに迷惑かけることなく、すべてが丸く収まるっちゃ収まるんでしょうけど、親父や次男のような合理主義者じゃないウィルが、与えられた台本通りに芝居をやってけるわけないと思うんですが。
 だいたい迷惑かけず波風立てず、平穏無事にことを収めるのが一番の道なのか? 人間誰も彼もが上手に役者をやれるわけじゃなく、ましてや人生は芝居でもないはずなんですが。

 とにかく、英国上流社会のしきたりや家同士の取り決めをバックに、エレノアの押しの一手がウィリアムをついに陥落させた、って見るのは、たぶん少々意地の悪い見方なんでしょう。
 アーサーはやっかみ気味だけど、責任を放棄できない長男の立場も、それはそれで大変だよな…いまだに結婚もせず、責任を丸投げしてる僕がいうこっちゃないですが。





↑今回見てるとへタレ坊ちゃまを決して笑えず、冷や汗が出てしまう管理人にどうか拍手を。


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英國戀物語エマ 日英文化交流のアニメ也

第3章「涼雨」 これが感想の全てでした。 エレノア>>>ジュリエット   やはりロミジュリとセットでカテゴリーとしたのは
| Fere libenter homines id quod volunt credunt | 2007/05/18 7:13 PM |