
ザ・スタイル・カウンシルは、それまで熱狂的なジャムのファンだった人からすれば、裏切り行為とさえいえるような、いかにも時流に乗った、売れ線を目指したような、お洒落でヒップなイメージで打ち出されたユニットでした。
僕はスタカンに出会ってポール・ウェラーという人物を知り、さかのぼってジャムを知った人間だったから、
「そうじゃない。お洒落ってのは表面的なイメージだけだ。深い部分では全然違う」
といい張ってましたけど、後から考えると“お洒落でヒップ”という世間の評価は、別段、そう遠いものでもなかったと思います。
スタカンは初期の頃のもののほうが好きな僕ですけど、三枚目のアルバムの「ザ・コスト・オブ・ラヴィング」やその後の「コンフェッション・オブ・ア・ポップ・グループ」なんかは、当時流行ってたカフェ・バーなんかにそのままBGMとしてかかってたって、違和感なさそうな楽曲揃いでしたし。